筋の通らない安倍首相の強弁/アベノポリシーの危うさ(28)
「保育園落ちた日本死ね!!!」とする匿名ブログが話題になっている。
よしりんこと小林よしのり氏も自身のブログで以下のように書いている。
「何なんだよ日本。一億総活躍じゃねーのかよ。
昨日見事に保育園落ちたわ。」
「子供を産んで子育てして社会に出て働いて税金
納めてやるって言ってるのに日本は何が不満なんだ?」
まるでわしが子供産んだ女性になった気になって、
怒りがこみあげて来るストレートな意見だ。
保育園落ちた日本死ね
ストレート過ぎるという声もあるだろうが、必死で悲痛な母親の声を感じるのが普通の感性であろう。
29日の衆院予算委員会でこの問題をめぐり激論が交わされた。
民主党山尾志桜里氏が、「首相が昨年11月の講演で「待機児童は前年より増えた。第2次安倍政権発足以来、女性の就業者が90万人以上増えたから無理もない。その意味でうれしい悲鳴ではあるが、待機児童ゼロは必ず成し遂げなければならない」などと述べたこと紹介。「待機児童が増えたことをうれしい悲鳴だと言う。理屈の面でも感情の面でも不適切だ」と批判した。
これには首相は「就業者が増えたことを言っている。待機児童が増えたことを『うれしい』というわけがない。当たり前のことが分からないのか。ことさら曲解して揚げ足を取ろうとしているが、空振りしている」と気色ばんだ。
「保育園落ちた日本死ね」ブログで激論 安倍首相「匿名である以上確かめようがない」
質疑の内容は以下で視聴できる。
https://youtu.be/O6y1IShdb5o
この問題については前にも取り上げたことがある。
⇒2016年2月18日 (木):待機児童に関し安倍首相の認識糺す山尾議員/アベノポリシーの危うさ(23)
前後の文脈からして、「うれしい悲鳴」が「就業者が増えたこと」を指すというのは無理がある。
「嬉しい悲鳴」は想定外の事態だった時に使う。
就業者が増えたことが想定外だったというのだろうか?
あるいは、
「就業者が増えたこと」を「悲鳴」というのだろうか?
少なくとも安倍首相は自分の表現が至らなかったとすべきであろう。
批判に対して強弁で押し切ろうとするところに、衣の下に鎧が透けて見える。
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