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2016年2月27日 (土)

シャープが鴻海の傘下に/ブランド・企業論(49)

シャープが台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入ることが決定的だ。
国内電機大手が会社ごと外資の傘下に入るのは初めてである。
シャープといえば、ほんの数年前まで、高い技術力・品質を誇っていた企業である。
栄枯盛衰は世の習いとはいえ、ちょっと感慨深いものがある。

液晶テレビの創生期から市場を牽引し、ライバル企業が基幹部品のパネルを外部調達する中、パネルから組み立てまで亀山第2工場(三重県亀山市)で一貫生産して差別化してきた。
亀山ブランドは、日本の製造業の品質の高さをを象徴していた。
私も脳梗塞を発症したのち、これからはベッドの生活が多いかもしれないと思って大画面TVに買い替えた時、AQUOSにした。
5年半くらい前のことである。
シャープの名を世間に知らしめたシャープペンシルについてのWikipediaの記述を引用しよう。

1915年、早川金属工業(現在のシャープ)の創業者である早川徳次は、本業の傍ら金属製繰出鉛筆を発明、「早川式繰出鉛筆」として特許を取得した。これ以前の繰出鉛筆はセルロイド製であり、非常に壊れやすく実用的ではなかったが、この発明により実用に耐えるものになった。初期のものは芯が太かったが、翌年1916年に芯をさらに細いものに改良し、「エバー・レディ・シャープ・ペンシル」と改名した。この当時はノック式はまだ発明されておらず、スクリュー式(本体の末端にあるパーツを回転させることで芯を送り出す)だった。なお、この製品は天理市のシャープ総合開発センター歴史ホールに保管されていて、プラチナ萬年筆によって限定復刻された。シャープの社名は金属製繰出鉛筆の発明が由来であり、その製品名から社名が付けられた。なお、シャープは1923年の関東大震災で工場を焼失し、家電メーカーとして再生したため現在は筆記用具を製造販売していない。特許も震災による借金返済のために売却された。
シャープペンシルという呼称は、福井商店の福井庄次郎が輸入時に名付けたもので、早川徳次とは知り合いであったことから、自分の会社の商品にも付けたことに由来する。
シャープペンシル

シャープは技術開発力の高い会社(だった)と言えよう。
Photo_3
東京新聞2月26日

残念ではあるが、時代の趨勢に付いて行けなかったのだ。
鴻海傘下であってもモノ作りの精神が継承されていくことを期待する。

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