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2016年2月17日 (水)

黒田日銀総裁の次元認識について/アベノポリシーの危うさ(22)

山本七平氏が『空気の研究』文春文庫(1983年10月)で言ったように、かつて日本の軍部指導者たちは、負けると分かっている戦争に、勢い(空気)で突っ込んでいった。
⇒2008年4月28日 (月):山本七平の『「空気」の研究』
軍部指導者は基本的に面子にこだわる「承認の欲求」エリートであって、自らの誤りを認めようとしなかった。

似たような体質が財務省にはある。
同省出身の黒田日銀総裁はまさにそんな感じである。
保阪正康氏が、安倍首相を「軍服を着ている首相と考えれば分かり易い」と評したが、まさにアベクロコンビのアナクロニズムである。

黒田総裁は、パネルまで用意してマイナス金利導入政策を説明した。
これを「量」「質」に加え「3次元の金融政策」と説明した。
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⇒2016年2月 4日 (木):マネタリーベースとマネーストック/「同じ」と「違う」(93)

量・質と直交するカテゴリーがマイナス金利なのか?
異次元緩和=量的・質的緩和については以下のように解説されている。

日本銀行が黒田東彦総裁のもと、従来の政策の枠組みから大きく変更し行った金融緩和の通称。
2013年4月4日、「量的・質的金融緩和」として発表された。
緩和度合を測る目安を、従来の「資産買入基金」の規模拡大から、マネタリーベースの規模に変更。2012年末で138兆円だったマネタリーベースを今後2年間で2倍に増加させ、量的および質的な金融緩和を推進する。資金供給量の拡大による期待インフレ率の引き上げを通じてデフレ脱却を狙う。
異次元緩和

異次元とはいうものの、マネーストックの増大が目的であることに変わりはない。
その意味で、日銀は金融政策という1次元の策しか取れないのだ。
たとえば、アベノミクスの3本の矢と称する「金融政策」「財政政策」「成長戦略」を3次元というのならばまだ分かる。
「金融政策」は、基本的には締めるか緩めるかしかない。

大胆に緩和すればするほど、副作用も大きい。
まだ効果を発揮しないうちに副作用だけが目立つのが黒田流異次元緩和である。
マイナス金利は危険ドラッグのようなものであろう。
かつての軍部と同様に、出口のビジョンがないように見えるがどうだろうか?


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