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2016年2月 6日 (土)

続・弁護士代議士の詭弁/アベノポリシーの危うさ(11)

詭弁を弄する弁護士代議士の1人に、稲田朋美政調会長がいる。

 自民党の稲田朋美政調会長は22日のBS朝日の番組収録で、夏の参院選の争点とされる憲法改正に関し、「昭和29年に自衛隊が創設され、(憲法の規定が現状と)まったく合わなくなっている。憲法の中で一番空洞化しているのは9条2項だ」と述べ、戦力の不保持を定めた9条2項から改正すべきとの認識を示した。
自民・稲田政調会長、戦力不保持の9条2項は「憲法の中で一番空洞化」

稲田氏は3日の衆院予算委員会でもこの観点から安倍首相に質問し、安倍首相も9条2項は改正が必要だと答弁した。
9160104
東京新聞2月3日

自衛隊が軍隊に相当するか?
誰が考えても軍隊というのは相応しいだろう。
だから形式論理的に言えば、自衛隊の存在は9条2項に違反している。
しかし、自衛隊は、日本が外国から急迫不正な侵害を受ける際、それを阻止するための必要最小限度の実力を保持する組織であり、戦力には該当しないというのが、自民党が長年、政権を担ってきた歴代内閣の見解であった。
それは専守防衛ということで、他国の領土で戦火を交えることをしないという決意表明と一体であった。
先の天皇・皇后両陛下がフィリピン訪問に際して語られたお言葉もその趣旨であった。

 昨年私どもは、先の大戦が終わって70年の年を迎えました。この戦争においては、貴国の国内において日米両国間の熾烈(しれつ)な戦闘が行われ、このことにより貴国の多くの人が命を失い、傷つきました。このことは、私ども日本人が決して忘れてはならないことであり、この度の訪問においても、私どもはこのことを深く心に置き、旅の日々を過ごすつもりでいます。
天皇陛下のお言葉全文 フィリピンでの晩餐会

自衛隊を違憲とする意見があるのは確かだが、歴代内閣が積み重ねてきた見解は、それなりの知恵である。 
安倍政権が憲法学者の自衛隊違憲論を理由に9条2項の改正を主張するのなら、集団的自衛権の行使を認めた閣議決定や安保関連法についても、憲法違反とする憲法学者の意見を受け入れて撤回、廃止すべきではないのか。 
恣意的に憲法学者の見解を引用するのは、詭弁以外の何ものでもないだろう。

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