« オリンピックの総費用はいくらになるのか?/アベノポリシーの危うさ(13) | トップページ | アベノミクスの失敗を認めるべきだ/アベノポリシーの危うさ(15) »

2016年2月 9日 (火)

虚構経済政策の崩壊/アベノポリシーの危うさ(14)

いよいよ虚構(イカサマ)経済政策のメッキが剥げて、地金が露呈してきた。
本日の日経平均株価は大幅反落である。

日経平均は918円(5%)安の1万6085円で取引を終えた。2013年5月23日以来、およそ2年9カ月ぶりの下げ幅となった。原油価格は節目の1バレル=30ドルを割り、外国為替市場では円が対ドルで114円台まで上昇。長期金利の指標となる新発10年物国債の利回りは史上初のマイナス圏に突入した。東証1部では9割超の銘柄が値下がりし、ソニーとソフトバンクグループは7%安、トヨタ自動車は6%安で引けた。昨年来安値を付けた銘柄数も438に達し、新日鉄住金やクボタ、JFEホールディングス、住友金属鉱山、メガバンクを含めた銀行・金融株などが次々と昨年来安値を付けた。
Photo
株900円超安、欧米発信用不安に立ちすくむ国内勢

マイナス金利というのは、資本主義の自己否定のようなものではなかろうか?
断末魔のような気がする。

160209

昨年末の終値が19034円だったから、今年に入って約3000円の落ち込みである。
今日1日で5.4%の下落である。
荒い値動きは賭場のようであり、ハゲタカの格好のターゲットであろう。
短期的な株価に一喜一憂しても仕方がないが、明らかに一過性というよりも、ムリに押し上げてきた部分が剥げ落ちつつあるということだろう。
⇒2016年1月15日 (金)いかさま経済政策の破綻/アベノミクスの危うさ(67)
⇒2016年1月17日 (日):いかさま経済政策の破綻(続)/アベノミクスの危うさ(68)
⇒ 2016年1月18日 (月):いかさま経済政策の破綻(3)/アベノミクスの危うさ(69)

もともと投資は自己責任であるから、投資家の損失については言うまい。
問題はGPIF等の公的資金である。
⇒2015年12月 1日 (火):究極の公私混同と言うべきGPIFの資金運用/アベノミクスの危うさ(61)
この相場でGPIFの運用はどうなっているのか?
野党もしっかりして頂きたい。
⇒2016年1月31日 (日):GPIFの損失はいくらになるのか?/アベノポリシーの危うさ(7)

アベノミクスの破綻は、日銀のマイナス金利が象徴している。
マイナス金利決定の金融政策決定会合では、4人が反対意見だった。
⇒2016年1月30日 (土):日銀のマイナス金利政策/アベノポリシーの危うさ(6)
⇒2016年2月 4日 (木):マネタリーベースとマネーストック/「同じ」と「違う」(93)

マイナス金利政策表明後、むしろ円高が進んでいる。
Ws000000_2

黒田日銀総裁は、黒田官兵衛の末裔ということだが、策士というよりも無策の人ではなかろうか。

|

« オリンピックの総費用はいくらになるのか?/アベノポリシーの危うさ(13) | トップページ | アベノミクスの失敗を認めるべきだ/アベノポリシーの危うさ(15) »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

アベノポリシーの危うさ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 虚構経済政策の崩壊/アベノポリシーの危うさ(14):

« オリンピックの総費用はいくらになるのか?/アベノポリシーの危うさ(13) | トップページ | アベノミクスの失敗を認めるべきだ/アベノポリシーの危うさ(15) »