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2016年1月19日 (火)

「朝まで生テレビ」のヤラセ疑惑/ブランド・企業論(47)

あちこちで話題になってはいるが、「朝まで生テレビ」に一般人のフリをして発言していた自民党の区議がいた。
大森昭彦という自民党に所属する現役の大田区議員である。

大森さんは冒頭で「ゼネコンは別として、町工場レベルではアベノミクスで利益が増えたという実態はない」と4分ほど話す。そして、その後、田原総一朗氏に「じゃあ民主党も自民党も変わりはない?」と尋ねられると、笑いながら少し下を向き、「あの、民主党政権のときよりはよくなったかなと、そういう印象はあります。なぜかというと物流としてモノが流れるようになって取引が生まれたので」と話した。この言葉にかぶせるように「やや良くなったと」という声が飛ぶ。
要するに放送は、民主党から自民党に変わってから景気がよくなった、改善したと現状を褒める内容だった。議論が巻き荒れる中で自民党の功績を認めたのだ。
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番組に出た小林よしのり氏の言うように、「アベノミクスの延命」が意図されていたのだろうか?
⇒2016年1月17日 (日):いかさま経済政策の破綻(続)/アベノミクスの危うさ(68)

それにしても、自民党の区議にアベノミクスの擁護をさせるなんて、分かりやすい構図である。
上記の引用は、長谷川豊というフジテレビ出身のフリーアナウンサーのブログからである。
長谷川氏は「当然、BPOの案件になるでしょう。フォローできません。自民党、安倍政権支持を表明している私ですら。」と言っている。

私は長谷川氏とは立場が違うが、こんなヤラセをやっているようでは、テレビ朝日もフジテレビも無差別ということであろう。
フジに安倍首相の甥が在籍していることは周知の事実であり、安倍政権と親しいのは当然であるが、「朝まで生テレビ」は真剣な討論を売りにしていたのではなかったか。
テレ朝が嵌められたんじゃないのかという説もあるようだが、シナリオライターは誰なのか?
いずれにせよ、余り愉快な話ではない。


 

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