« 情報士官としての杉原千畝/知的生産の方法(142) | トップページ | 金体制の終わりの始まり/世界史の動向(41) »

2016年1月 7日 (木)

北朝鮮は核実験で何を目指すのか?/世界史の動向(40)

北朝鮮が水爆実験に成功したとアナウンスした。
160107
東京新聞1月7日

北朝鮮による核実験は4回目で、金正恩第一書記の体制下では2013年2月に続き2回目である。
水爆かどうか現時点では定かではないが、水爆であれば、原子核に中性子を当てて「核分裂」させる原爆と異なり、水素の原子核を衝突させて一体化する「核融合」となる。
Photo
原爆を大きく上回る力 水爆

北朝鮮が「水爆実験成功」をアナウンスする狙いは何であろうか?

 現段階では、この時期に核実験を行った理由がはっきりとしない。今回の実験が本当に核実験となれば、国連や米国をはじめ世界レベルでの経済制裁などが強化される見通しだ。2012年に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記政権が本格的に始まって以来、徐々に経済成長を続けてきた北朝鮮にとって、経済制裁措置の追加や強化は経済活動にとって冷水を浴びせることになる。    
 北朝鮮は、国家の統一的指導の下で、社会主義経済の前提を堅持しながらも、工場や企業所など経済活動の現場に権限を与え、相対的に自由な経済活動を許してきた。同時に、貿易全体の9割を中国が占めるなど、中国一辺倒の状態が続いてきた。
 そのため、今回の実験において「北朝鮮が言うところの民族経済の本筋に戻るという意味があるのかもしれない」と、北朝鮮経済に詳しい環日本海経済研究所(新潟市)主任研究員の三村光弘氏は指摘する。それは、中国との関係を悪化させても、北朝鮮が言う「輸入病」から脱却し「主体」(チュチェ)経済という名の自立経済をより強化するための信号弾ではないか、という見方だ。
北朝鮮は「水爆実験成功」で何を伝えたいのか

日本海側には北朝鮮からと見られる木造船が漂着しているという。
民は疲弊しているのではないか?
水爆実験などしている場合ではないように思う。
しかし70余年前は、日本もおそらくそう見えたのではないか。

|

« 情報士官としての杉原千畝/知的生産の方法(142) | トップページ | 金体制の終わりの始まり/世界史の動向(41) »

ニュース」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

世界史の動向」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 北朝鮮は核実験で何を目指すのか?/世界史の動向(40):

« 情報士官としての杉原千畝/知的生産の方法(142) | トップページ | 金体制の終わりの始まり/世界史の動向(41) »