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2016年1月 2日 (土)

理研が新元素の命名権を獲得/知的生産の方法(141)

理化学研究所が、新元素(原子番号113)について、アジアで初めて命名権を獲得したと発表した。

理化学研究所仁科加速器研究センターの森田浩介グループディレクターを中心とする研究グループ(森田グループ)が発見した「113番元素」を、国際機関が2015年12月30日(日本時間31日早朝)、新元素であると認定しました。これに伴い、森田グループには、発見者として新元素の命名権が与えられます。欧米以外の研究者・グループに命名権が与えられるのは初めてです。
113番元素の命名権獲得

日本の科学水準の高さを示すものであり、昨年の2人のノーベル賞受賞に続く快挙である。
新たに発見が報告された元素を新元素と認めるかどうかの審議は、国際純正・応用化学連合(IUPAC)と国際純粋・応用物理学連合(IUPAP)が推薦する委員で組織された合同作業部会「JWP」が行う。
森田グループは、2004年からこれまでに3度合成に成功した「113番元素」を新発見の元素と主張していたが、ロシアと米国の共同研究グループも別の手法によって113番元素を合成し、発見を主張していた。
JWPの審議の結果、森田グループが113番元素の発見者であると認定し、IUPACもそれを認めた。

原子番号113は、周期律表で、以下の位置にある。
Photo

3度目の113番元素の同位体「113、質量数278」の合成を確認した際には、前の2度の合成とは異なる新しい崩壊経路をたどっていたという。
Photo_2

新元素の合成を証明するためには、その元素が崩壊した後、既知の原子核に到達することが重要で、森田グループは、6回のアルファ崩壊によってボーリウム、ドブニウム、ローレンシウム、メンデレビウムの既知の原子核に到達していることを観測した。
これらによって、「既知の同位体への崩壊」が疑う余地なく確認されたことになる。

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