FRBの利上げの見通しと影響/世界史の動向(39)
米連邦準備理事会(FRB)が12月16日、9年半ぶりとなる政策金利の引き上げを決めた。
リーマン・ショック後の2008年12月に導入したゼロ金利政策を解除し、フェデラルファンド金利(FF金利)の誘導目標を0~0.25%から0.25〜0.50%へと変更した。
金利の動向は下図のようである。
米利上げ、どう進む 過去の局面と比較
過去の利上げの状況と今回の見通しは?
米利上げ、どう進む 過去の局面と比較
16日の米株式市場でダウ工業株30種平均は大幅に3日続伸した。
米景気の回復が着実に進んでいるとの見方が広がり、運用リスクをとる動きが強まった。
日本市場に対してはどう影響するであろうか?
17日の日経平均は、300円余上げ、2日連続高だったが、18日は前日の上昇分を打ち消した。
12月に入ってからの波乱含みである。
「東洋経済」誌は次のように見る。
日本株については、為替相場がポイントになる。米利上げ後のドル円相場はドル安・円高に転換し、早ければ3月、遅くとも5月ごろにドルは底値をつけるだろう。過去の利上げ局面を前提とすれば、ドル円相場の想定は最低でも112円、メインシナリオで108円、最大で102円となる。これを受けて、日本株はいったん下押すだろう。その後は反転し、2016年末に向けてドルは上昇し、日本株も回復するだろう。当面は1万8500円から1万8000円程度までの調整を視野に入れながら、上値を買わないことが肝要だ。
1929年の世界大恐慌では、借入金利を上げた途端に歴史的大暴落が起きた。
株式市場からお金が一気に逃げ出して、株価の大暴落が起こる可能性が高いとも言われる。
アベノミクスの詐術的相場操縦が限界にきていることは間違いないだろう。
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