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2015年12月29日 (火)

「知のあり方」が問われた年/知的生産の方法(139)

今年も残すところ、今日を含めて3日になった。
さまざまな出来事があったが、特に「知のあり方」が問題になることが多かったように思う。

文部科学省が国立大学改革の方向性として“文系不要論”を打ち出した。
即戦力になるかならないか?
⇒2015年6月19日 (金):文科省の国立大学改革通知はナンセンス/日本の針路(181)
こういう発想は、産業界からも批判されている。

 日本経済団体連合会(経団連)はこのほど、文部科学省が6月に各国立大学に通知した、文系学部の見直しを求めた通知について、「即戦力を求める産業界の意向を受けたものとの見方があるが、産業界の求める人材像はその対極」との声明を発表し、安易な見直しへの懸念を表明した。
“即戦力だけ”は「産業界の求める人材とは対極」 経団連、国立大の文系学部見直しに声明

科学技術が発展すればするほど、文系の重要性も増加する。
J.ネイスビッツの『ハイテクハイタッチ』ダイヤモンド社(2001年6月)の指摘する通りである。
⇒2015年9月14日 (月):文系学部狙い撃ちの愚/知的生産の方法(126)

知の拠点といえば図書館である。
公共図書館の民間委託が話題になった。

 ビデオレンタルショップ「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が、2013年から運営している佐賀県武雄市図書館が話題を呼んでいる。全国的にも注目され、その経済効果は20億円にも達したと報じられたが、一方で図書館業務を安易に民間委託することへの批判も少なからず巻き起こっていた。
 そこへきて、購入図書の選定方法や仕入れ方法などに疑惑が湧き上がり、市民団体が同図書館のCCCへの委託を推進した前市長を相手取って損害賠償を求める事件にまで発展している。
Photo
ツタヤ図書館だけじゃない!公共施設、民間委託のトンデモ実態 違法行為オンパレード

世の中全体が反知性主義化しつつある。
その典型というか象徴が、NHK会長であろう。
安倍首相肝いりの人事によって、NHKは報道機関としての生命を失った。
⇒2014年3月 3日 (月):不適格な籾井NHK会長の任命責任/アベノミクスの危うさ(28)
⇒2015年11月22日 (日):安倍政権のイヤな感じ(9)NHK私物化/日本の針路(258)
その実態は、前経営委員の上村達男さんの『NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか』東洋経済新報社(2015年10月)で窺うことができる。

つまり安倍首相そのものが反知性主義の人と言わざるを得ない。
取り巻きの面々をみれば、結局「裸の王様」なのである。
⇒2015年12月12日 (土):続続・安倍首相は裸の王様か?/アベノミクスの危うさ(64)
⇒2013年10月17日 (木):安倍首相は裸の王様か?/アベノミクスの危うさ(16)
⇒2014年11月27日 (木):続・安倍首相は裸の王様か?/日本の針路(76)

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