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2015年12月19日 (土)

五輪エンブレム選考における不正/知的生産の方法(138)

9月に白紙撤回となった2020年東京五輪の旧エンブレム(佐野研二郎氏デザイン)の選考過程に不適切な投票があった。
公表された外部有識者の調査結果によれば、、「1次審査で、(公募コンペに)事前に参加を要請した8人のうち2人に対して不適切な投票があった」。

 報告書では、審査委員代表だった永井一正氏は、組織委マーケティング局長だった槙英俊氏と、組織委クリエイティブ・ディレクターで審査委員を兼ねた高崎卓馬氏に、8人全員が2次審査へ進むよう事前に要望。1次は審査委員(8人)が104作品に対して1人1票、最大20作品に投票し、2票以上を得た作品が2次に進む仕組みだった。8人の作品を把握していたディレクターはうち2人の作品は1票しかないことを永井氏に耳打ちし、該当作品を指して教え、永井氏が2作品に投票した。報告書は「マーケティング局長やディレクターが、秘密裏に審査委員代表に追加投票させた行為はいわば隠れシード。明らかな不正」と認定した。
 ただ、2作品は2次で落選。調査した和田衛・元東京地検検事は「2次以降は(特定作品を)通すと話し合われた事実はなかった」とし、入選作の決定に影響は及ぼさなかったとした。
白紙撤回の五輪エンブレム選考過程で「不適切な投票」

報告書は、佐野氏の作品はいずれの審査過程でも最多得票で通過しており、「佐野氏の当選があらかじめ決まっていた『出来レース』ではない」としている。
しかし、それは甘い見方だろう。
週刊新潮9月17日号に、「出来レース」の様子が解説されている。

審査委員8人の中に1人だけ、早くから修正について把握していた人物がいる。大手広告代理店「電通」の社員、高崎卓馬氏(45)。彼はエンブレムの審査委員であるのと同時に、「五輪組織委員会のクリエーティブ・ディレクターでもある。
⇒2015年9月23日 (水):五輪エンブレム問題に見る知の衰退/知的生産の方法(128)

図解すれば次のようである。
Img_2
東京新聞12月19日

審査員については下図のような相関図がある。
Photo
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5943.html

要するに、内輪のサークルの互助会のような形でやっているのだ。
オリンピックが商業化した必然的な結果なのだろうが。

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