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2015年11月22日 (日)

安倍政権のイヤな感じ(9)NHK私物化/日本の針路(258)

NHKの偏向が著しい。
会長に籾井勝人氏を据えてから、安倍政権と自民党にべったりの報道となった。
籾井氏の適格性と安倍首相の(任命)責任を問わなければならない。
⇒2015年3月29日 (日):品格なき籾井NHK会長の任命責任/日本の針路(128)

NHKは、『クローズアップ現代』でやらせ問題が発覚し、これに関してBPO(放送倫理・番組向上機構)が11月6日に意見書を公表して話題になったばかりである。
やらせについて批判されるのは当然だが、意見書の最大のポイントは、自民党がNHK関係者を呼んで事情聴取したことだろう。
BPOは、「政権党による圧力そのもの」、高市早苗総務大臣がNHKに対して「厳重注意」したことなどが指摘された。
⇒2015年11月 8日 (日):安倍政権のイヤな感じ(5)放送番組への介入/日本の針路(253)

NHKに対し、NHKのOBや市民ら約350人が11月7日、東京・渋谷のNHK放送センター前に集まり「“アベチャンネル”はゴメンだ! 怒りのNHK包囲行動」と題した抗議活動を行い、渋谷の街をデモ行進した。

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 ところが、圧力をかけた側の政府・自民党には反省の色が見られず、圧力を受けた側のNHKも抵抗する気配すらない。
 BPOから批判された高市総務大臣は、「放送法を所管する立場から、必要な対応を行った」という趣旨の弁を述べており、反省どころか開き直っている。
 一方のNHKは、やらせ疑惑については謝罪したものの、BPO意見書で指摘された「干渉や圧力に対する毅然とした姿勢と矜持」はまったく示しておらず、公共放送ではなく“アベチャンネル”として機能しているのが実態だ。だからこそ「毅然とした姿勢と矜持を示せ」と一般市民がNHKまで押し掛けて訴えたことに価値がある。
 放送センター西門前で始まったリレートークでは、東京狛江市から駆け付けた女性市民がマイクを握り、こう述べた。
「(報道に関しては)NHKは政府の広報チャンネル。でも、人のいい田舎のお爺ちゃん、お婆ちゃんは、報道が事実だと受けてしまう」
 素朴な表現だが、実は重大なポイントである。政府や与党自民党の応援といえば、読売新聞や産経新聞、その系列のテレビ局も同じだが、報道が信用できなければ御用新聞を購読しなければいいし、テレビを見なければいい。また、民放のテレビ番組には企業がスポンサーとしてカネを払っており、視聴者の懐は痛まない。
「アベチャンネル」化するNHK!受信料使って安倍首相と自民党の見解を垂れ流し&礼賛!

2014年夏、籾井勝人NHK会長の辞任を求める署名活動が、元NHK職員の間で始まった。
しかし現在も、籾井氏は会長の座に居座ったままだ。
そう言えば、最近は、NHKの番組を視聴することが少なくなった。

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