安倍政権のイヤな感じ(2)無神経と過剰反応/日本の針路(248)
シリア難民問題は、国際社会が直面している課題である。
その難民を嘲笑するかのような画像がフェイスブックに投稿された。
既に削除されているが、以下のようなものだ。
⇒2015年10月12日 (月):難民問題にどう対処するのか?/世界史の動向(36)
「そうだ 難民しよう!」というコピーは、JR東海の「そうだ京都、行こう」から思いついたものだろう。
パクリと言うかパロディと言うかは別として、何ともイヤな感じである。
描いているのは、フェイスブック上のグループ「安倍総理を支える会」の中心メンバーの漫画家という漫画家である。
「安全保障関連法に反対する学者の会」が学生団体「SEALDs(シールズ)」との共催で計画したシンポジウムについて、立教大学が「純粋な学術内容ではない」などの理由で不許可にした。
関係者によると、学者の会は9月末、立教大の教職員や学生の有志で作る「安全保障関連法に反対する立教人の会」を通じ、同大での開催を打診。学術シンポジウムとして、1千人以上が入れる講堂の使用を10月2日に申請した。
これに対し立教大総長室は9日、不許可の決定を伝えた。広報課は「学外団体には施設を貸さないのが原則」と説明。学内では「学外の宗教、学術、教育、芸術その他学校が適当と認めた会合に限り許可する」との決まりがあるといい、「学会やそれに準ずる団体とはいえず、会合も純粋な学術内容ではないと判断した」としている。
「立教人の会」関係者によると、大学側から「会合には学術的側面もあるが、主催団体の活動からみて政治的意味も持ちうる」との指摘も受けたという。主催団体の関係者は「『政治的』との理由で不許可にしたなら、学問の自由を侵すことになりかねない」と指摘。広報課は「そのような発言があったかは確認できない」としたうえで、「基本的にそれだけで判断することはない」としている。
安保法シンポ、立教大が会場許可せず 学者の会が計画
立教大学のように、政権批判の政治的な言動に過剰にナーバスになっている。
安倍政権の露骨な報道干渉により日本のメディアが萎縮していることは既に公然化した事実だろう。
⇒2015年5月 7日 (木):報道の自由と外国特派員協会/日本の針路(147)
国際的には人種差別として批判されているというが、国内のメディアでは余り問題視されていない。
一方で、こういう問題を報道しないのは、明らかに委縮しているメディアの現状を表すものだろう。
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