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2015年10月 7日 (水)

祝祝・梶田隆章氏のノーベル賞受賞/日本の針路(240)

2日続きの朗報である。
スウェーデン王立科学アカデミーがは2015年のノーベル物理学賞を梶田隆章・東京大宇宙線研究所長ら2人に授与すると発表した。
梶田氏は素粒子のニュートリノに質量があることを、観測装置「スーパーカミオカンデ」(岐阜県飛騨市)を使って実証した。
1998年6月の国際会議で発表し、ニュートリノの質量はゼロ」という前提で組み立てられた現代物理学の見直しを迫る成果として世界的に注目を集めた。
Photo
東京新聞10月7日

 物質を構成する素粒子の一つであるニュートリノは1930年代に存在が予測され、56年に発見された。だが、他の物質とほとんど反応しないため観測が極めて難しく、質量の有無など詳しい性質は長い間の謎だった。
 ニュートリノを直接観測するため、戸塚洋二・東京大特別栄誉教授(08年死去)が率いる国際共同プロジェクトが96年に始動。梶田氏は実験のまとめ役を務め、スーパーカミオカンデを使った実験に取り組んだ。
 ニュートリノは電子型、ミュー型、タウ型の3種類。研究チームは、宇宙線が地球の大気とぶつかって生じるミュー型と電子型を観測した。だが、理論上はミュー型の数が電子型の2倍あるはずなのに、実際に観測できたのはほぼ同数だった。
 ミュー型が理論値の半分しかない理由としてチームは、ミュー型が長距離を移動する過程で、スーパーカミオカンデでは観測できないタウ型に変わったためと推定した。
 ニュートリノが別の種類に変身する現象は「ニュートリノ振動」と呼ばれる。この現象は、ニュートリノに質量がなければ起きないことから、「ニュートリノに質量がある確証が得られた」と結論付けた。
ノーベル賞:物理学賞に梶田氏 ニュートリノに質量実証

宇宙の起源に関連した偉大な業績である。
共に、すぐ役に立つと思われない研究が花開いた。
原動力は、大村氏のように、謎に対する好奇心だ。

前日の大村氏に倣って、研究対象(ニュートリノや宇宙線)への感謝の言葉を口にした。
謙虚な人柄を窺わせる。
梶田氏は埼玉大学の出身であって、スーパーグローバル大学ではない。
官僚の決める格付けは、ブレークスルー的業績とは相関しないようだ。

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