辺野古埋め立て工事強行/日本の針路(249)
政府は29日朝、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設先とする同県名護市辺野古の沿岸部で、埋め立ての本体工事に着手した。
埋め立て予定地に隣接する米軍キャンプ・シュワブ内で作業場の整備工事を始め、中断していたボーリング調査も再開した。
これが粛々と工事を進めるということであろうか。
⇒2015年3月24日 (火):辺野古をめぐり厳しく対峙する沖縄県と政府/日本の針路(126)
法的瑕疵がないことは、積極的に進めるべきだということであろうか。
翁長知事は、国連で沖縄の立場を訴えた。
⇒2015年9月22日 (火):翁長知事が国連人権理事会で演説/日本の針路(234)
一自治体の長が国連で演説するのは筋違いという批判もあったが、私は沖縄の置かれている状況からして止むに止まれずの行動だったのだろうと思う。
沖縄県側にとって、代執行は不意打ちだった。政府が踏み切るタイミングについて、県側は、本体工事が進む中で現実の地形と設計の食い違いを是正する「設計変更手続き」を翁長氏が認めなかった場合だと想定していた。県幹部は「一時執行停止と同時とは……」と漏らす。
一方の政府は、一連の動きを周到に計算していた。26日には辺野古周辺の3地区に対し、県や名護市の頭越しに直接財政支援する方針を表明。翌27日、翁長氏による埋め立て承認の取り消しを石井啓一国土交通相が一時執行停止すると決定した上、翁長氏が取り消しを撤回するよう求める代執行手続きを閣議了解した。
辺野古移設:政府に勝訴の自信「沖縄の負担軽減」とは何か
政府と沖縄の対立は、司法の手に委ねられるだろう。
両者の言い分は、もはや修復不能と思われる。
東京新聞10月14日
政府のやり方は余りに強権的ではないだろうか。
直近の選挙で示されている民意を考慮すべきではないのか。
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