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2015年10月13日 (火)

地方国立大学とノーベル賞/日本の針路(244)

2015年ノーベル賞受賞に、日本人受賞が2人いた。
大村智北里大学特別栄誉教授と、梶田隆章東京大学宇宙線研究所長である。
大村氏は山梨大学、梶田氏は埼玉大学という地方国立大学の卒業だ。
今回の2氏、それに14年の受賞者で徳島大学出身の中村修二米カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授は、いずれも学部時代を出身に近い地方国立大学で過ごしている。
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ノーベル賞「地方大出身」受賞続く。今後の国立大改革につなげられるか               

今夏、文部科学省が求めた国立大の「世界」「特色」「地域」の重点支援枠で、地方創生に貢献する「地域」を選んだ大学だ。
埼玉大の山口宏樹学長は、梶田氏の受賞について「大学の基本的な使命は知の継承、知の創造だということが示せた」と述べた。
3氏の事例は、”地域から全国、世界へ“と広がる人材や研究の源に、地方大学があることを示したともいえる。

日本の科学研究の幅広さを示していることは間違いないだろう。
文部科学省のある幹部は「地方大は東京大や京都大と違って成果を求めるプレッシャーが少なく、自由に研究に打ち込める雰囲気がよかったのではないか」と話している。
成果主義ではないことを文科省自身が認めたと言える。

思えば、最初にノーベル化学賞を受賞した福井謙一先生の業績も自由を尊重する学風から生まれた。
⇒2009年10月10日 (土):プライマリーな独創とセカンダリーな独創

文科省自身が即戦力養成型に傾いているとしたら、百年の計を危うくする。
地方大学ぼ特性ある多様性が、日本の創造性発揮のために重要である。
⇒2015年6月19日 (金):文科省の国立大学改革通知はナンセンス/日本の針路(181)

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