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2015年10月25日 (日)

安倍政権のイヤな感じ(1)国会開かず/日本の針路(247)

安倍政権は、臨時国会を開かないつもりらしい。
憲法53条は次のように定めている。

内閣は、国会の臨時会の召集を決定することができる。いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は、その召集を決定しなければならない。

テレ朝は次のように解説している。

 野党は21日午前、125人の署名を添えて「臨時国会召集要求書」を提出しました。もし、応じなければ「安保法制に続いて憲法をないがしろにすることになる」と牽制(けんせい)しています。しかし、政府・与党の消極的な姿勢は変わりません。
 菅官房長官:「総理の外交日程を優先をせざるを得ないという事情や年末の予算編成を行う必要など(がある)」
 21日朝の与党幹部の会合でも、国会は開かずにTPP(環太平洋経済連携協定)などの審議のため、予算や農水などの委員会だけを行うことで野党と調整していくことを確認しました。政府としては、年明けに通常国会を召集することから、臨時国会を開かなかったとしても憲法違反にはあたらないと考えています。代わりに通常国会を年明け早々に召集する方向で検討しています。
憲法53条で「臨時国会開け」 政府側消極的、なぜ?

現実に国会開催中に外訪しているのだから説得力があるとは言えないだろう。
産経新聞は次のように報じている。

 自民党が野党時代の平成24年に発表した憲法改正草案では、現行の憲法53条について、衆参両院のいずれかの4分の1以上から要求があれば「20日以内に臨時国会が召集されなければならない」と明記している。民主党の岡田克也代表は22日の記者会見で、この点を挙げて「自ら主張している通り、召集するのは当然だ」と批判した。
 ただ、民主党がこれまで、期日が定められていない憲法53条の改正を主体的に訴えてきたとはいえない。そもそも党内に護憲派と改憲派が同居する事情も手伝い、憲法論議に後ろ向きな一方、激しい党内議論を経て批判覚悟で現行憲法の問題点を世に問うた他党を糾弾する無責任さを改めて露呈した形だ。
民主、臨時国会要求でまた“ブーメラン” 自民改憲草案「20日以内召集」 

まあ多くの国民が政権交代した民主党政権にガッカリして、その結果が安倍独裁政権おとであるから、というから安倍応援団の産経新聞が鬼の首を取ったように報じるのは分かる。
しかし権力批判を行わないジャーナリズムなど存在意義はない。
やはりここは民主党の不作為を問題にするよりも、与党の憲法軽視を問題にすべきところであろう。
自分たちが、「20日以内に」と改正しようとしているのである。
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臨時国会スルー 自らの「改憲草案」守らない自民党のデタラメ

政権が「年明けに通常国会を召集することから、臨時国会を開かなかったとしても憲法違反にはあたらない」とするのは、「何日以内」という規定がないことを理由にした詭弁に過ぎない。
安保法やTPPなど丁寧に説明するとしていたはずである。
余程国会で追究されると困ることがあるからだろう、と普通の国民は考えるだろう。

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