若山牧水@千本松原/文学碑を訪ねる(1)
文学碑というカテゴリーを新しく設定した。
第1回は、沼津市千本松原の中に立つ若山牧水歌碑である。
牧水は、1885年(明治18年)8月24日に、宮崎県の医師・若山立蔵の長男として生まれた。
旧制中学(宮崎県立延岡)時代から、短歌と俳句を始めた。
1920年(大正9年)沼津の自然を愛し、特に千本松原の景観に魅せられて、一家をあげて沼津に移住した。
1926年(大正15年)詩歌総合雑誌「詩歌時代」を創刊すると共に、静岡県が計画した千本松原伐採に対し、新聞に計画反対を寄稿するなど運動の先頭に立ち、計画を断念させた。
1928年夏頃より病臥し、自宅で死去した。享年43歳。
沼津の千本山乗運寺に埋葬された。戒名は古松院仙誉牧水居士。
18歳のとき、号を牧水としたが、由来は「当時最も愛していたものの名二つをつなぎ合わせたものである。牧はまき、即ち母の名である。水はこの(生家の周りにある)渓や雨やから来たものであった」という。
⇒2012年9月24日 (月):秋の夜は「牧水」がいい
沼津を始め伊豆や箱根の風光を愛した。
村山道宣編『若山牧水―伊豆・箱根紀行』木蓮社(2003年12月)がある。
千本松原にある歌碑は、代表歌として広く愛されている次の歌である。
幾山河越えさり行かば寂しさのはてなむ国ぞけふも旅ゆく
もちろん私の好きな歌でもある。
⇒2013年9月17日 (火):若山牧水/私撰アンソロジー(28)
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