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2015年9月27日 (日)

桜島噴火の影響と川内原発/日本の針路(236)

桜島の活性状態が続いている。
警戒レベルが4から3に引き下げられたが、十分に警戒を要するレベルといえよう。

 気象庁は8日、8月の火山概況を発表した。噴火警戒レベルを一時、4(避難準備)に引き上げた桜島(鹿児島市)は「以前の火山活動に戻った」と指摘している。
 桜島では8月15日に火山性地震が1071回起きたが、その後は急激に減少。気象庁は、同19日以降に起きた小規模の噴火は「これまでに観測された噴火と同様の活動」と判断し、9月1日にレベル3(入山規制)に引き下げたという。
桜島「以前の活動に戻る」 口永良部島は火山ガス減少 気象庁

気象庁は警戒レベルを引き下げたが、以下のような見方もある。

「たまっているマグマの量から考えて、クシャミ程度で済むことはまずない。相当、大きなのを覚悟しておいたほうがいい。大正時代の大噴火の際は、直後に大きな地震が発生した。今回も降灰の影響が大きく、当然、桜島から52キロ離れた川内原発にも影響は及ぶと思います」(琉球大理学部・木村政昭名誉教授)
 ちょうど100年前に起こった大正大噴火は午前10時、桜島南岳の噴火で始まった。1時間もしないうちに鹿児島市内に降灰が始まり、連続して噴火が起こる。その勢いは熾烈さを増し、お昼前には巨大な岩石が噴出。昼過ぎには桜島全島が黒煙、白煙に包まれた。そして夕方になると、震度6の直下型地震が発生し、鹿児島市内では家屋や石塀が倒壊した。夜になると爆発音はさらに激化し、火山雷がとどろいた。今回も100年前と同じような噴火になる可能性が高いのだ。
大噴火が起きると川内原発はどうなるのか。京都大学原子炉実験所・前助教の小出裕章氏に聞いた。
「原発事故は、それが予測できず対策も取れなかったからこそ起こります。桜島が大噴火すれば、もちろん原子炉は停止になるでしょうから、みずから発電する力を失います。外部から電力の供給を受けることになっていますが、(灰の重みで)送電線が切断され、外部からの電力も得られないでしょう。その場合、所内の非常用発電機を動かすわけですが、福島第一原発事故の時には、非常用発電機が津波で動かなくなったために大惨事となりました。噴火の際に非常用発電機が正常に動くかどうか、断定的に判断することができません」
 電源喪失となれば、使用済み核燃料を冷却することができなくなる。その深刻さは容易に想像できよう。
桜島大噴火で川内原発が「第2のフクシマ」になる!「降灰で電線が切れて電源喪失」

桜島の爆発の歴史を概観すれば以下のようである。
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日本経済新聞9月18日

2万9千年前の超巨大爆発の時にできたのが姶良カルデラである。
Ws000001
日本経済新聞9月18日

姶良カルデラのような超巨大爆発が起こればその被害は日本列島の大部分に及ぶだろう。
しかし大正大噴火のレベルでも川内原発に上記のような被害が発生する可能性があるのである。
速やかに廃炉の方策を考えるのが正気ではなかろうか。



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