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2015年8月26日 (水)

『日本のいちばん長い日』と現在・続/日本の針路(220)

安倍首相の「戦後70年談話」の冒頭部分に、次のような言葉がある。

 百年以上前の世界には、西洋諸国を中心とした国々の広大な植民地が、広がっていました。圧倒的な技術優位を背景に、植民地支配の波は、十九世紀、アジアにも押し寄せました。その危機感が、日本にとって、近代化の原動力となったことは、間違いありません。アジアで最初に立憲政治を打ち立て、独立を守り抜きました。日露戦争は、植民地支配のもとにあった、多くのアジアやアフリカの人々を勇気づけました。
内閣総理大臣談話

文言としては間違っているとは言えないだろう。
しかし「戦後70年談話」として読むと、違和感がある。
「アジアで最初に立憲政治を打ち立て」と、立憲政治を称揚している。

ならば安倍政権は立憲主義を尊重しているか?
これは、「No!]と言わざるを得ないだろう。

軍部の独走により、大東亜戦争(太平洋戦争)へなだれ込んでいった。
いま、安保法案の国会での審議を見ていると、まったく立憲政治など意に介していないようである。

 お盆前の審議で「部隊運用などの検討は法案成立後に始めるべきだ」と発言していた中谷防衛大臣に共産党の小池政策委員長が激しくかみ付きました。
 共産党・小池政策委員長:「『法案については成立後に検討を始めるべきもの』と答弁しながら、大臣の指示のもとに検討課題、整理する文書が出てくる。大臣のやったことは、大臣の答弁にてらしても矛盾だらけだ」
 中谷防衛大臣:「分析・研究を行っていくことは必要ですし、様々に今後、具体化していくべき課題を整理しておくということは、私は当然のことだと認識しています」
Ws000000
「戦前の軍部独走と同じ」共産、内部文書流出で追及

この政権は、論理的矛盾、前言との矛盾などは矛盾とは感じないようだ。
だいたい、チーム安倍の中枢の1人である礒崎首相秘書官が、「立憲主義」という言葉を聞いたことがないと言っているのである。
Ws000001

こんな人が職務を続けるのは如何なものかと思うのが常識だろうが、安倍首相は気にならないらしい。
⇒2015年8月 4日 (火):礒崎発言は撤回でOKか?/日本の針路(206)
礒崎といい、武藤貴也といい、立憲主義を否定しているのである。
⇒2015年8月 5日 (水):武藤貴也議員のどうしようもないツイート/日本の針路(207)
⇒2015年8月 7日 (金):立憲主義を否定する武藤貴也を国会に喚問せよ/日本の針路(208)
⇒2015年8月20日 (木):呆れた安倍チルドレン・武藤貴也議員/日本の針路(216)

いかに「戦後70年談話」が空々しいか。

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