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2015年8月13日 (木)

沖縄沖米軍ヘリ着艦失敗と辺野古新基地問題/日本の針路(212)

こういうタイミングで起きるものだなあ、というのが正直な感想だ。
普天間飛行場移設に伴う辺野古への新基地建設をめぐり、翁長沖縄県知事と菅官房長官が会談する直前に、米軍ヘリの墜落事故が起きた。

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 翁長氏は会談で、関係市町村が十三日にもヘリ墜落事故について沖縄防衛局に抗議するとの見通しを示した上で「説明を求めても、(防衛局側は)『原因究明したい』とか『私たちも分からない』とか、しゃくし定規の、何の意味もない答えしか返ってこないだろう」と苦言。「それに時間を費やされる気持ちが分かるか」とも述べ、県民感情に寄り添わない政府の対応を批判した。
 菅氏は会談後、記者団に「事故は極めて遺憾」と強調しながら、「詳細は引き続き確認中で、現時点で確たることを申し上げることは控えたい」などと述べるにとどめた。
「基地あるから事故起きる」 翁長知事「県外」重ねて訴え

オディエルノ米陸軍参謀総長は、事故について「一度の事件をめぐり、大げさに反応するつもりはない」と述べ、冷静に対処すべきだとの考えを示した。
もちろん、一度だけのことであればそうも言えるだろう。
しかしハインリッヒの法則が示すように、一度の事故の背景には、重大な事故が潜んでいると考えるべきである。
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⇒2012年6月19日 (火):フクシマ原発訴訟が問う「無責任の体系」/原発事故の真相(37)

翁長知事と菅官房長官の集中協議も、菅氏が「結論ありき」の姿勢を崩さない限り、進展はあるまい。
仲井眞前知事の任期間際の埋立承認には、瑕疵の疑いが指摘されている。
白紙還元で検討し直すべきだろう。

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