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2015年8月23日 (日)

日本の政治を劣化させた安倍政権/日本の針路(218)

外国のことは良く知らないが、日本の政治のレベルが劣化していると感じざるを得ない。
まあ、私の周りには政治家になろうとした人間は余りいなかった。
しかし、安倍首相や麻生副首相などは、若い時から政治家になろうと思っていたんだろうな。

安倍首相は8月21日、安保法案を議論している参院特別委員会で、「まあいいじゃん、そんなこと」とヤジを飛ばした。

 蓮舫氏は、中谷元防衛相の答弁が、武力行使の一体化に関する大森政輔元内閣法制局長官の「大森4原則」と、周辺事態を例示した野呂田芳成元防衛庁長官の「野呂田6類型」を混同していると指摘し、質疑を一時中断。その際に首相にやじられ、「どうでもいいとはどういうことか」と反発した。
 首相は「本質とは関わりないと言った。どうでもいいとは言っていない」と反論したが、委員長の注意を受けて発言を取り消した。 
「いいじゃん、そんなこと」=安倍首相再びやじ、すぐ撤回-参院特別委

安倍氏は、2月に、西川農水相の献金問題を民主党の玉木議員が追及している時に、唐突に「日教組!」などとヤジを飛ばした。
その後、根拠のないものだったことがはっきりすると、謝罪した。
まさにネトウヨというレベルであった。
⇒2015年2月20日 (金):低レベルで意図不明な安倍首相のヤジ/日本の針路(108)
⇒2015年2月21日 (土):反知性主義的なネトウヨ・安倍首相/日本の針路(109)

5月の衆院特別委でも、自席から民主党の辻元清美氏に「早く質問しろよ」とやじを飛ばした。
信じがたいようなヤジであるが、抗議を受けて陳謝している。
⇒2015年5月30日 (土):自己を抑制できない自衛隊最高指揮官/日本の針路(169)
⇒2015年5月31日 (日):安倍首相の論理と倫理の欠陥/日本の針路(170)

学習能力がないのかどうか。
「まあいいじゃん、そんなこと」が、「本質とは関わりない」と解釈できるか?
あるいは「本質とは関わりない」としても、「まあいいじゃん、そんなこと」は、一国のリーダーとして備えるべき知性が欠如していることを感じさせる。

武藤貴也という安倍チルドレンが、問題発言を繰り返していた。
⇒2015年8月 5日 (水):武藤貴也議員のどうしようもないツイート/日本の針路(207)
⇒2015年8月 7日 (金):立憲主義を否定する武藤貴也を国会に喚問せよ/日本の針路(208)

箸にも棒にもかからない幼稚な議員で、さすがに与党内からも批判の声が相次ぎ、離党を余儀なくされた。
⇒2015年8月20日 (木):呆れた安倍チルドレン・武藤貴也議員/日本の針路(216)
しかし、そもそも国会議員の資格を疑わせるレベルであり、離党で済ませるとした自民党の責任は大きい。
1508222
東京新聞8月22日

女性や若い議員に対しては平然とヤジを飛ばすのは、自分の方が格上という意識があるのではないだろうか?
立憲主義を聞いたことがないと言った礒崎補佐官も、謝罪しただけで留任である。
身内をかばう低劣なヤジ将軍が、一国のリーダーだというのが現状なのである。

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