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2015年6月28日 (日)

「勉強会」の暴発は自民党の焦りか?/日本の針路(187)

安倍首相を応援すると自称している人たちの勉強会が集中砲火を浴びている。
「勉強会」がトンデモであったので、当然である。
⇒2015年6月26日 (金):亡国の自民党「勉強会」の中身/日本の針路(185)
⇒2015年6月27日 (土):言論の自由を蹂躙する狂気の安倍応援団/日本の針路(186)

 自民党の勉強会でゲストとして招かれた元NHKの経営委員で作家の百田尚樹氏が「沖縄の2つの新聞は潰さないといけない」などと発言したことが大きな問題となっている。
 同勉強会では安保法制に反対の論陣を張るメディアを懲らしめるために、経団連に対してそのようなメディアのスポンサーにならないよう要請するべきだなどという話も議論されたことが報じられている。
 安倍首相は憲法で保障されている表現の自由は尊重するとの立場を取っているが、党内のこうした動きに対して注文をつけるなどの意思は見せていない。むしろこれを黙認し、内心は歓迎しているかのようでさえある。
権力による言論介入と「絶歌」出版批判を混同するな

日頃は「私が最高責任者」と胸を張っているのにもかかわらず、「発言した方に成り代わって勝手におわびすることはできない」と述べ、謝罪をしていない。
「勉強会」そのものが、安倍首相の応援団であることを考えれば、「表現の自由は尊重する」という言葉もご都合主義に思える。
「内心は歓迎している」というのが事実ではないか。

「勉強会」の講師を務めた百田尚樹氏については、すでに十分に批判してきたと思うので改めて触れるのは気が進まない。
⇒2014年12月29日 (月):百田尚樹の正体?/人間の理解(8)
⇒2014年11月28日 (金):安倍首相の盟友・百田尚樹の馬脚/日本の針路(76)
⇒2014年11月22日 (土):クリティカル思考の反面教師としての百田尚樹/知的生産の方法(111)
しかし、問題の出発点なので、以下のような要約を引用しよう。
Photo_2
百田氏発言、自民認める 首相「勝手におわびできない」

このような人間がNHKの経営委員を務めていたのである。
籾井勝人を会長に据え、百田尚樹を経営委員にするなどの非常識人事を行ったのは、安倍首相である。
私の友人は、「安倍百田 籾井が出ると チャネル変え」と川柳(?)を詠んで見せたが、まったく顔を見ると不愉快になる。
彼らは、同種・同根であろう。

どう考えても、最近の自民党はどうかしている。
「朝まで生テレビ」への出演を取りやめさせられた。

私がオファーを受けたときに聞いた、政治家パネリストの予定者は12名。当然、その中には自民(3~4名)、公明(1~2名)も含まれていました。
しかし、昨夜、スタジオに行ってみると、民主の小西洋之・宮崎岳志・安井美沙子、維新の川田龍平・重徳和彦、共産の宮本徹、そして元気の私、計7名しかいなかったのです。
勿論自民党にも最初にオファーをだし、当初3人からの承諾が得られていたとのことです。しかし、数日前から「地元の予定が入ってしまい・・・」と断りが入り始め、最後の一人に至っては番組直前(20時頃)に「体調が悪くなって病院に行くので深夜の番組には出られない」とドタキャンされたとのこと。
また、公明党も「自民党が出ないのなら・・・」という理由で直前まで広報室が預かっていたものを、急遽キャンセルしてきたそうです。
朝まで生テレビに出演、自公は敵前逃亡

まあ、「勉強会」の余波ということであろうが、討論番組から逃亡していては、政治家失格であろう。
また「勉強会」と同日に予定されていた「過去を学び『分厚い保守政治』を目指す若手議員の会」で講演予定だった小林よしのり氏の講演会が中止された。
小林氏は次のように語っている。

 勉強会の中止については「国会が空転しているから」という説明があっただけだ。その理由ならば、なぜ安倍首相シンパの会合は(同じ日に)できて、リベラル派の会合は開けないのか。「ああ、負けたんだな」と思う。小選挙区制によって、執行部の抵抗勢力になるのが怖くなったのでしょう。自民は全体主義になっている。
 安全保障法制をみても、安保環境の変化というのは、中国が怖いから対米追随を強めるんだ、と。つまり、安倍政権は、中国へのおびえから、立憲主義が崩壊するほど切迫した事態があるのだと言っているわけで、そんなのは強迫神経症だ。
 憲法を変えずにやって、さらに憲法を改正しようとしたら、国民は「まだ足らんのか」となり、国民投票で負けてしまう。改憲派のわしには、それじゃあ困る。安倍政権は取り返しのつかないことをやっているのだ。
小林よしのり氏「ああ、負けたんだなと」 勉強会中止

同日の講演会で、百田氏にはゴーサインを出し、小林氏にはNGを出すという判断基準は何か?
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小選挙区制の1つの帰結が、政権党執行部の権力の強大化である。
しかし言論を封殺するものは、言論によって裁かれるであろう。

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