事件記者イナちゃん・滝田裕介/追悼(68)
優の滝田裕介さんが今月3日、がんのため、横浜市内の病院で亡くなった。
早稲田大学の演劇科を中退後、劇団俳優座の養成所2期生となる。
同期には小林昭二、明夫、武内亨、土屋嘉男、横森久などがいた。
私は、テレビドラマ「事件記者」のイナ(伊那)ちゃんの役の記憶が残っている。
「事件記者」は、昭和33(1958)年から39(1964)年に変えてNHKで放映された。
警視庁を舞台に取材合戦を繰り広げる新聞記者たちの姿がいきいきと描かれていた。
私の友人にも、新聞記者になった男がいるが、多分「事件記者」の影響を受けていたと思われる。
当時の映像をあるサイトから引用する。
左からイナちゃん、べーさん、アラさん、スガちゃん、ヤマさん、カメちゃん、みんな思いっ切り若いですよね-と言ってもわかる人は少ないかも。
事件記者非公式ファンサイト
何とも懐かしいが、アーカイブされていれば、見たいものだ。
当時の出演者はほとんど亡くなっている。
Wikipedia-事件記者では、つぎのように紹介している。
警視庁詰めの新聞記者が所属する「警視庁桜田クラブ」と「居酒屋ひさご」を舞台に、激しい取材合戦を続ける事件記者たちの活躍を描いた群像劇である。
作者である島田一男が、NHKから警視庁を舞台とした脚本の依頼を受けた時、すでに警察内部を題材にした脚本を数本書いていた。そのため、残っている題材は警視庁詰め記者くらいしかなかった。しかし、自身が新聞記者出身である事から、記者時代の経験を生かした形で、知っている記者や事件を思い出しながら書くことができたと島田自身が語っている。数多くのレギュラー記者には、それぞれモデルがいるという。
新聞記者という、当時花形の職業を題材にしたドラマは大ヒットし、1966年まで8年続く人気ドラマとなった。 このドラマを見ていた少年が、ドラマに感激してNHKの事件記者になったのだが、その少年こそジャーナリストの池上彰である。
あの池上さんも「そうだったのか!」。
坪内美詠子が演じたひさごの女将・おチカさんは、イナちゃんの義母だったことを改めて知った。
知的な印象を持つ俳優だった。
合掌。
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