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2015年5月19日 (火)

オスプレイは改良が必要だ/技術論と文明論(26)

オアフ島で5月17日、訓練中のアメリカ海兵隊の垂直離着陸機オスプレイが着陸に失敗して炎上し、乗員の海兵隊員1人が死亡したと報じられている。
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オスプレイが着陸失敗して炎上 ハワイで乗員1人死亡 これまでの事故率は?

事故原因は調査中だというが、同機は開発段階で4回、正式配備後は4回の重大事故を起こしており、計36人が死亡している。
開発当時は「ウィドウ・メーカー」(未亡人製造器)と呼ばれていた。

ただし、防衛省が2012年8月にまとめた資料によると、アメリカ軍の海兵隊が運用する最新機種「MV-22B」の10万飛行時間あたりの事故件数を示す「事故率」は1.93で、海兵隊の平均2.45より低い。日本の自衛隊で輸送ヘリとして活躍しているCH-47(チヌーク)も事故率は3を超えている。
オスプレイが着陸失敗して炎上 ハワイで乗員1人死亡 これまでの事故率は?

軍事機の事故率が高いことは承知している。
オスプレイは既に普天間基地に配備されているが、再来年以降、東京の横田基地にも空軍のオスプレイが配備される計画がある。
周辺の自治体からは、「事故の状況や事故原因について国は、詳しい説明をしてほしい」などの意見が相次いでいる。
また、わが静岡県の東富士演習場でも訓練をしている。
周辺地域としては気に懸かる事故である。
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東京新聞5月19日

沖縄では17日に約3万5000人(主催者発表)が参加して米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対を訴える県民大会が開かれたばかりである。
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 普天間飛行場には、今回の事故と同じ海兵隊仕様のMV22オスプレイが24機配備されており、市民は危険性を日常的に感じている。新垣県議は「政府は『大丈夫だ』と言うが、やはりオスプレイは安心できない。横田基地にオスプレイが配備されることになったが、訓練は沖縄で行われるに違いなく、基地負担は変わらない。県民の命が危なく、何としてでもオスプレイ撤去、辺野古移設断念を実現させなくてはならない」と語った。
オスプレイ事故:沖縄に衝撃 「やはり安心できない」県議

事故の原因を明らかにして説明することは当然だが、より安全なように改良を進めないと、地域住民の理解は得にくいと考えるべきだ。
ハワイとは異なり人家が密集している場所での演習等は、基本的に相応しくないのではないか。

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