安保法制の閣議決定に反対する/日本の針路(151)
安倍内閣は今日、安全保障法制を構成する11法案を閣議決定した。
新たな恒久法案を除く10本の改正法案を一括して、「平和安全法制整備法」との名称で15日に国会に提出する。
11本の法律を2本にまとめて審議するやり方に、野党は「束ねずに、一本一本時間をかけて審議すべきだ」などと反発している。
国会の外でも反対の声は次第に高まっている。
東京新聞5月14日
私は、次の「憲法変えるのやだネット長野」に寄せられた泥憲和氏のメッセージに全面的に同意する。
みなさん、我が国の総理大臣が発する言葉が、ほとんど嘘であるという事実を、私たちはどのように考えればよいのでしょうか。
「TPPに参加しません」といえば、それはTPPに参加するということ。
「原発汚染水はコントロール下にある」といえば、それは制御できないということ。
「消費税増税をすべて社会保障に」といえば、びた一文国民のために使わないこと。
「日本を守るための集団的自衛権」といえば、それは日本と無関係の戦争に参加すること。
自衛隊が海外に出ても、憲法の禁じる武力行使をしないと安倍総理はいいます。
しかし何者かに攻撃されたら反撃できるといいます。
反撃するけれどそれは武力行使ではないというのです。
簡単にいえば、単なる撃ち合いと武力行使は異なるというのです。安倍総理の発する言葉の絶望的な軽さに、戦慄せざるを得ません。
みなさん、戦争はペテンから始まります。
安部総理は国民に訴えています。
「北朝鮮からミサイルが飛んでくるかも知れない。中国が尖閣諸島を取りに来るかも知れない。世界はテロに脅かされている。我々に危険が迫っている」と。ナチスドイツのヘルマン・ゲーリングがこう語りました。
「もちろん、普通の人間は戦争を望まない。しかし、国民を戦争に参加させるのは、つねに簡単なことだ。国民には我々が攻撃されつつあると言い、平和主義者を愛国心に欠けていると非難し、国を危険にさらしていると主張する以外には、何もする必要がない」
・・・・・・
私の身の回りにも、今の状況を憂えている人は決して少なくない。
しかしそれが大きな声にならないのだ。
政治の言葉を信用しなくなったとき、国家は崩壊するであろう。
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