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2015年4月30日 (木)

オウム真理教高橋被告に無期懲役/人間の理解(12)

地下鉄サリン事件などに関与したとして、殺人などの罪に問われたオウム真理教元信徒・高橋克也被告に対して、東京地裁の中里智美裁判長は、求刑通り無期懲役を言い渡した。
地下鉄サリン事件は、戦後史にくっきりと刻印されている事件である。
⇒2015年3月20日 (金):地下鉄サリン事件から20年/戦後史断章(19)

1995年(平成7年)3月20日午前8時ごろ、東京都内の帝都高速度交通営団(現在の東京地下鉄(東京メトロ)、以下営団地下鉄)丸ノ内線、日比谷線で各2編成、千代田線で1編成、計5編成の地下鉄車内で、化学兵器として使用される神経ガスサリンが散布され、乗客や駅員ら13人が死亡、負傷者数は約6,300人とされる。日本において、当時戦後最大級の無差別殺人行為であるとともに1994年(平成6年)に発生したテロ事件である松本サリン事件に続き、大都市で一般市民に対して化学兵器が使用された史上初のテロ事件として、全世界に衝撃を与え、世界中の治安関係者を震撼させた。
事件直後、この5編成以外の編成で事件が発生したという情報もあったが、これは情報の錯綜などによる誤報であり、5編成以外で発生はなかった。しかし、乗客等に付着したり、気化したりしたサリンは他の駅や路線にも微細に拡散していった。
地下鉄サリン事件-Wikipedia

高橋被告は17年間逃亡を続けた後に逮捕され、一連のオウム真理教による事件で最後の1審判決となった。
⇒2011年11月25日 (金):オウム真理教事件と知的基礎体力(?)

 被告は地下鉄サリン事件の他に、2件のVX襲撃(94年12月〜95年1月)▽仮谷清志さん(当時68歳)監禁致死(95年2〜3月)▽東京都庁爆発物(同年5月)−−の各事件でも殺人罪などに問われた。
 地下鉄サリン事件では「サリンをまくとは知らなかった」と無罪を主張。VX襲撃2事件も「教団が作るVXは効果がないと思った」と殺意を否認した。監禁致死と都庁爆発物の両事件は一部で有罪を認めたものの「主体的ではない」として逮捕監禁罪などのほう助にとどまると主張した。
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サリン事件:オウム高橋被告に無期判決 東京地裁

高橋被告について、教団からの脱会を支援してきた元信徒の男性は次のように語っている。

 公判で被告は、松本死刑囚を宗教的指導者を意味する「グル」と呼び、「グルの意思を実現することが救済」「今も信じている面がある」と述べた。最後まで遺族らへの謝罪もなかった。男性は被告の心理をこう分析する。「彼にとって謝罪は信仰を捨てること。自分を正当化するには、帰依を続けた方が楽だ。この20年がうそだとなると、被告は壊れてしまうだろう」
オウム高橋被告、帰依続け判決へ 元信徒「むなしさ…」

また同被告と面会した西田公昭立正大学教授は、「誰にも教団への疑問をぶつけることができないまま二十年かけて理論武装し、動揺しない帰依心を作り上げてしまった」という(東京新聞4月30日)。
人間にとって、宗教とは何か?
永遠の問いのように思える。

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