グラウンドワーク三島がネパールに技術移転/技術論と文明論(23)
三島市のNPO法人グラウンドワーク(GW)三島が、ネパールの世界遺産にバイオトイレを設置する計画を進めている。
ネパールと長年民間交流のある和太鼓グループ代表らと共に2月に同国を訪問して、ヤダブ大統領らと会談した。
設置を目指すのは、首都カトマンズにある世界遺産でヒンズー教寺院のパシュパティナート内。
ネパールにバイオトイレ設置へ GW三島、大統領らに打診
年間数百万人が観光や巡礼で訪れるというが、下水の整備は十分でなく、し尿は隣接する河川に垂れ流されている。
この計画を受け、バハドル元首相らが7日、三島市を訪れ、GW三島の環境再生活動の現場を視察した。
東京新聞4月9日
元首相らはバイオトイレを設置している市内の施設で説明を受けた後、環境再生が実現した源兵衛川や三島梅花藻の里などを視察した。
源兵衛川はかつては生活廃棄物で汚れた川だったが、GW三島の活動によって見事な水環境として甦った。
⇒2009年4月24日 (金):水の都・三島と地球環境大賞
ネパールは20年くらい前に訪れたことがある。
「耕して天に至る」という感じの棚田、街のメインストリートを聖なる牛が闊歩している姿、シャワーのお湯が出ないホテルなど、いくつかのカルチャーショックはあったが、優しい人たちという印象が残っている。
GW三島が設置を予定しているのは、バイオトイレである。
バイオトイレは、排せつ物をおがくずなどと混ぜて水分を吸収し、残った有機物を微生物によって無機物に分解するものだ。
エコロジーに基づく技術といえよう。
原発ではなく、このような技術をこそ移転すべきであろう。
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