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2015年1月 2日 (金)

脱原発&脱炭素社会の可能性/技術論と文明論(11)

原発に依存する必要性の主張の根拠の1つとされているのが、CO2を排出しないということである。
地球温暖化はまさにグローバルな課題であって、脱炭素社会は重要な課題である。
しかし、現時点で処理のめどが立っていない核廃棄物に比べれば、CO2の方がマシではないか。
空中のCO2は、植物の光合成で固定できるし、人工光合成も研究されている。

まだ実現はしていないが、藻類から燃料を生成するプロジェクトも進行している。

Ws000000 将来、石油が枯渇した際の代替品として、藻に注目が集まっている。
 藻の中には、体内に油をためこむ種類があり、こうした性質に着目して藻から作った燃料でバスを走らせたり、藻から油を大量生産したりする研究が進んでいる
……
 各社が藻に注目するのは、藻は限られた面積で大量に培養できるので、油を大量生産できる可能性があるからだ。しかも藻の油の成分は石油に近いといい、関係者は「石油代替品の有力候補」と口をそろえる。
 課題は製造コスト。現在は1リットルあたり500円ほどかかり、軽油1リットルで150円前後という現状では勝負にならない。各社は、藻を改良して成長するスピードを速めるなど、コストカットに取り組んでいる。
藻から燃料 石油に代わる?

また、トヨタ自動車グループは、風力や太陽光発電による電気で水を電気分解し、二酸化炭素(CO2)を出さずに水素を作る検討を始めた。
トヨタが昨年末、世界に先駆けて市販した燃料電池車(FCV)「ミライ」の燃料である水素を、グループ商社の豊田通商が再生可能エネルギーから製造する。国内で事業化した例はまだなく、FCVの普及期とみられる2020年代の実現を目指す。

2 電力会社に販売後の余剰電力で水素を作り、消費地に運ぶことなどを想定しており、製造量やコスト面から実現可能か検討する。風力や太陽光は天候などで発電が不安定な上、作った電気の大量貯蔵が難しい。電気を水素にしてためればこうした弱点を克服できる。
 豊田通商は福岡市の下水処理場で下水汚泥の処理過程で出るメタンガスから水素を取り出し、FCVに供給する世界初の実証事業を九州大などと四月に始める。この方法で出るCO2は生物が吸収して相殺されゼロとみなされるため、都市部の下水処理場で広く水素が作れるようにする考えだ。
CO2ゼロで水素製造検討 トヨタグループ、燃料電池車向け

原発は廃炉の時代に入った。
再生エネルギー利用を積極的に進める年になることを期待する。

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