沖縄県知事選で与党敗北/日本の針路(70)
沖縄県知事選で、翁長氏が当選した。
沖縄県知事選が16日、投開票され、前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)が現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)=自民、次世代推薦=らを破り、初当選を確実にした。最大の争点だった米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の同県名護市辺野古への移設問題で、翁長氏は「移設阻止」を主張。県民が移設反対を明確に突きつける形となった。
沖縄知事選、翁長氏が初当選確実 辺野古移設阻止を主張
翁長氏は普天間飛行場を名護市辺野古に移す計画を「断固阻止する」と訴え、共産党から自民党系那覇市議までの広い支持を受けていた。
辺野古移設を「現実的な解決の方向」とする仲井真氏は移設推進を明確にし、安倍政権や自民党の支援を取りつけていた。
各候補者のスタンスは以下のようだった。
辺野古争点、くっきり 移設、4氏の態度鮮明
事実上2人の対決だったが、政権与党に明確に対立姿勢を打ち出している翁長氏の当選で、ある種の地殻変動が生ずることは不可避であろう。
⇒2014年11月14日 (金):普天間基地移転問題と沖縄県知事選/日本の針路(68)
日米両政府が普天間返還に合意した1996年以降5回の知事選で、辺野古移設反対を掲げる候補の勝利は初めてである。
翁長氏は、「沖縄の誇り」を掲げ、仲井真氏による昨年末の辺野古の埋め立て承認に不満を持つ多くの県民から支持を集めた。
仲井真氏は、前回知事選では「辺野古移設反対」に踏み込むことは避けつつ「県外移設」を求める立場を取った。
しかし辺野古移設を積極的に推進する立場に転向して、県民の支持を失った。
翁長氏の当選によって普天間基地問題は再考をお迫られることになる。
政府も明確な県民の意向を無視することはできないのではないか。
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