介護ロボットの可能性/ケアの諸問題(14)
ロボットの話題が賑やかである。
10月7日からCEATEC JAPAN 2014 が始まったが、オムロンの「ラリー継続卓球ロボット」がTVでも紹介されていた。
オムロンが卓球ロボット披露
ロボットは介護分野でも大いに期待されている。
公益財団法人テクノエイド協会という組織が、「ロボット介護推進プロジェクト」を推進している。
同協会は、福祉用具に関する調査研究及び開発の推進、福祉用具情報の収集及び提供等により、福祉用具の安全かつ効果的な利用を促進し、高齢者及び障害者の福祉の増進に寄与することを目的としている団体である。
ロボット介護推進プロジェクトの概要
「第41回国際福祉機器展 H.C.R.2014」でも、いくつかの介護ロボット関連の出展があった。
⇒2014年10月 3日 (金):福祉機器開発最前線/ケアの諸問題(13)
上図の重点分野にある「見守り」は比較的導入しやすい分野だと思われる。
たとえば「レーダーライト」について見てみよう。
システム開発のCQ―Sネット(横浜市、斎藤光正社長)開発したもので、レーダーで住宅の高齢者の安否を確認しようというものである。
発光ダイオード(LED)電球に装置を内蔵し、高齢者が倒れた際などに家族に通報したり呼吸の異常を調べたりすることができる。
風呂やトイレなどに設置したレーダーが天井から高齢者の頭、肩までの距離を定点観測し、急な変化があるとインターネットで家族の携帯電話や福祉施設の端末に通報することができる。
例えば、入浴中に浴槽の水位より低い位置に体の反応を検知すると、倒れた可能性が高いと判断する。
転倒など異常を感知した後は呼吸と脈拍の計測に自動で移行する。
従来のセンサーを使った高齢者の異常探知機に比べ、レーダーの装置が電球内にあり簡単に取り換えができるため工事が必要なくプライバシーに配慮できる。
家庭用電源から電気を得るため電池切れの心配がないほか、白熱球よりも長持ちするLED電球に装置を組み込むことで10年以上のメンテナンスフリーが期待できる。
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