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2014年10月 1日 (水)

火山列島でどう生きるか?/日本の針路(47)

連日報道されている御嶽山の噴火の様子には、息を飲むばかりである。
未だ被害の全容が明らかでないが、死者は50人に近づいており、戦後最悪の火山被害となった。
ちょうど紅葉シーズンの週末という条件が被害者を増やしてしまった。
それにしても、まったく「想定外」だったのだろうか?

至近距離で数多くの動画が撮影され、インターネットのサイトにアップされたのも時代性であろう。
迫力ある画像は、今後の研究資料としても貴重なものだと思われる。
Photo
御嶽山噴火:救助阻む、噴石と有毒ガス

地球表面のプレートとプレートがぶつかりあう日本は「火山列島」である。
火山は脅威であるが、恵みでもあった。
⇒2012年5月 8日 (火):火山活動との共生/花づな列島復興のためのメモ(62)
⇒2013年4月 8日 (月):箱根の群発地震と富士火山帯の活動/花づな列島復興のためのメモ(206)

海側のプレートが陸のプレートの下に沈み込むが、地下のマグマの出口が火山だ。
昔、火山の分類として、活火山、休火山、死火山という3区分を習った。
北海道大学地震火山研究観測センターのサイトに、以下のような説明がある。

以前は火山を3つに分類している時代がありました。現在盛んに噴火を繰り返している火山を活火山(たとえば、桜島)、噴火記録はあるがしばらく活動を休んでいる火山を休火山(たとえば、富士山)、噴火記録がない火山を死火山(たとえば、雌阿寒岳)と分類する考え方でした。ところが、死火山と考えられていた北海道の雌阿寒岳が1955年以降、しばしば噴火を繰り返すなど、この分類では実態にそぐわない事例が出てきました。歴史が短い北海道では、それ以前に活動があっても記録に残されない場合があると、過去の活動を見逃すことになります。そもそも、火山の寿命は数万年から数十万年以上と言われており、近年では詳しい地質調査等によって何千年間も活動休止した後に噴火を再開した事例も報告されるようになりました。こうした状況を踏まえ、火山噴火予知連絡会は平成15年1月に、活火山を『概ね1万年以内に噴火した火山及び現在活発な噴気活動のある火山』と新しく定義しました。この時点で、日本の活火山は108を数えましたが、その後、各地で地質調査が進み、1万年以内に発生した噴火が新たに見つかった火山がいくつか報告されはじめているようです。

日本列島の火山の分布は下図のようである。
Photo_2
火山列島、急襲 御嶽山噴火、地元は備え途上

益田勝美『火山列島の思想』ちくま文庫(1983年2月)に、オオナムチが本来は「オオアナモチ(大穴持ち)」であり、じつは火山の噴火口のことなのだという説が述べられている。
「オオナムチの神」は阿蘇と大山に現れ、その後の国づくりを主導し、出雲に入って大国主命おおくにぬしのみことと名前を変える。
日本人は火山を怖れながら、共生してきたのである。

自民党の片山さつき議員が、「御嶽山の観測予算が削られたのは民主党政権の事業仕分け」という「虚報(デマ)」を流し、批判されている。
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https://www.facebook.com/norikadzu.doro

天に唾するととんだ目に遭う。
川内原発を再稼働させるならば、神をも恐れぬ所業というべきである。

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