再度、片山さつき氏の資質を疑う/日本の針路(57)
片山さつき参院外交防衛委員長の資質を問うたばかりである。
⇒2014年10月20日 (月):女性閣僚W辞任と片山さつき議員の資質/日本の針路(55)
案の定、21日の委員会の質疑中、政府側の答弁要領を持ち込んでいたという失態を起こし、審議が中断したという事態が起きた。
この人は国会議員の資質として問題があるのではなかろうか。
片山さつき参院外交防衛委員会委員長が政府の答弁メモをみながら委員会の運営を図っていたことに民主党の福山哲郎政調会長は「前代未聞」と強く批判した。
福山政調会長は「私も外交防衛委員長の経験もあるが、政府側の答弁書を立法府であり、公正中立であるべき委員長がこのような運営をするというのは前代未聞」と片山委員長を批判。
福山政調会長は「経緯やどのような理由でこのような行為を行ったのかを含め、(各党の)国対委員長間できちんと話し合って頂かなければいけない」と述べ「政策を担当する政調としても、政策議論をすべき国会で立法府と行政府がこのような状況でけじめがつかないようなやり方で運営されていることに対して強く抗議したい」と抗議の姿勢をみせた。
片山さつき氏、政府答弁書脇に委員会運営は前代未聞=民主・福山氏
自民党も愛想を尽かし始めているようである。
女性閣僚辞任直後の新たなミスに、参院自民党幹部も「あり得ない」と怒り心頭だ。
・・・・・・
片山氏は9月、御嶽山噴火をめぐる事実誤認で謝罪したばかり。党内には「レッドカードだ」と片山氏の交代論が飛び交っている。
片山さつき氏、また失態… 政府側の答弁要領持ち込み 自民幹部も怒り心頭
元財務相主計官というエリートにしてはお粗末過ぎはしないか?
学力はあったのかも知れないが、コモンセンスに欠けているように見える。
日本語のコモンセンスにはさまざまなニュアンスが含まれている。
明治維新の後、さまざまな文化が欧米から輸入され、政治/行政のシステムや思想などの文献も日本語に訳されていった。その際“コモンセンス(Common Sense)”を「常識」と訳してしまったことが、日本人のモラルを誤った方向へ導いていったともいわれています。
“コモンセンス”は、他人への配慮を前提とした公共の場所での秩序維持の感覚であり、主に親のしつけによって身についていくものである。いわばモラルの土台となる感性が“コモンセンス”としてよいだろう。厳しい親のしつけや日常生活における訓練によって身につく感覚であるはずの“コモンセンス”を、「誰もが知っていて当然のこと」と誤った解釈をし、モラルの土台をすっぽりと失ったままで、社会が発展した結果が、現在の日本なのである。
コモンセンス
通常使う「常識」の意味でも、「他人への配慮を前提とした公共の場所での秩序維持の感覚」の意味でも、である。
御嶽山噴火に際してのガセ・ツイート以外にも、過去の問題発言が蒸し返されている。
片山氏は13年5月にも、台湾人女性の話として『台湾と中国の人の最大の差は価値観。お金のため人殺しというのは台湾にはない』とツイッターに投稿し、差別発言だと批判を受けた。根拠不明の話を軽々しく言うのは議員に必要な調査能力がないからですよ
片山さつき議員は噴火を政局に利用? 過去の問題発言に再点火
口先だけで謝罪してその場をやり過ごせばOKという考えが、問題なのに気がつかない悲劇である。
こんなレベルの低い国会の定数削減が進まないことに怒ろうではないか。
| 固定リンク
「ニュース」カテゴリの記事
- スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)(2019.03.17)
- 際立つNHKの阿諛追従/安部政権の命運(93)(2019.03.16)
- 安倍トモ百田尚樹の『日本国紀』/安部政権の命運(95)(2019.03.18)
- 平成史の汚点としての森友事件/安部政権の命運(92)(2019.03.15)
- 内閣の番犬・横畠内閣法制局長官/人間の理解(24)(2019.03.13)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 藤井太洋『東京の子』/私撰アンソロジー(56)(2019.04.07)
- 暫時お休みします(2019.03.24)
- ココログの障害とその説明(2019.03.21)
- スキャンダラスな東京五輪/安部政権の命運(94)(2019.03.17)
- 野党は小異を捨てて大同団結すべし/安部政権の命運(84)(2019.03.05)
「日本の針路」カテゴリの記事
- Happy New Year(2019.01.01)
- 沖縄知事選の対決の構図/日本の針路(411)(2018.09.10)
- 不気味な日本列島の地殻変動/日本の針路(410)(2018.06.18)
- 佐川証言の虚偽/日本の針路(409)(2018.04.01)
- 麻生大臣の軽さと不見識/日本の針路(408)(2018.03.31)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント