大学の2018年問題/日本の針路(51)
2018年、大学入学者数が減少期に入る。
18歳人口の減少は長期的トレンドであるが、増え続けていた大学への進学率が頭打ちになると想定されるからだ。
少子化がさらに進む!2018年問題とは?
<1992年~2011年>
18歳人口がピークの205万人から120万人へ4割減少するが、大学進学率は27%から51%へと約2倍上昇。
かつて「入難出易」と言われた大学は「入易出易」状態になった。
<2012年~2017年>
18歳人口は120万人前後で横ばいで推移するが、学生が集まる大学とそうでない大学の「二極分化」が進行。
労働市場では、採用したいのに基準を満たす学生が集まらないという就職難と採用難が同時に進行している。
<2018年~2020年>
2018年~2020年までのわずか8年間で、18歳人口は約10万人も減少する。
大学進学率を50%とすると、大学進学者が5万人減、大学は統廃合時代に入る。
募集停止を余儀なくされる大学も多い。
財政状態の厳しい大学はどこ?
大学も本格的な競争戦略の時代に入るということだ。
一般論として言えば、以下のような戦略であるが、一般論だけでは戦略とはいえない。
・難関総合大学(リーダー)⇒学生の質の上昇、教育・研究両面におけるグローバル化へ
・上記の受け皿大学(チャレンジャー)⇒拡大か縮小か、個性化・差別化で生き残り戦略
・差別化された小規模大学(カテゴリーキラー)⇒小さくても役割が明確な個性を磨く
日本の大学どうする? ~2018年問題を見据えた大学改革
大手予備校の代ゼミが大胆なリストラに踏み切った。
⇒2014年8月26日 (火):代ゼミ7割撤退の意味/ブランド・企業論(31)
予備校と塾の連携時代だという。
東京新聞10月13日
どこを見ても大変な時代であるが、それが常態と考えるべきだろう。
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