デング熱の感染拡大とウイルスの正体/日本の針路(39)
デング熱のニュースが続いている。
とうとう静岡県でも感染者が見つかった。
東京都内を中心に国内感染が広がるデング熱で、静岡県疾病対策課は8日、県東部に住む50代の男性からデング熱の感染が確認されたと発表した。男性は8月30日に1人で代々木公園(東京都渋谷区)を訪れており、最近の海外渡航歴はないため公園付近で感染したとみられる。県内でデング熱の感染者が確認されたのは初めて。
同課によると、男性は今月5日に38度以上の発熱や頭痛などの症状が表れ、自宅近くの医療機関で受診。8日になっても熱が下がらなかったため、再び同じ医療機関で受診していた。男性は胸部や腹部などに発疹がみられ、「代々木公園でトイレを利用した」「公園内で蚊に刺されたかもしれない」と話したため血液検査をしたところ、デング熱の感染が確認された。
静岡県東部在住の男性も感染 8月末、代々木公園に…
デング熱という名前は聞いたことがあるが、国内での感染例を聞いたのは初めてである。
発熱・頭痛・筋肉痛・関節痛、はしかの症状に似た特徴的な皮膚発疹などが主要な症状である。
治療方法は対症療法が主体である。
主な媒介生物はヤブカ属の中でも特にネッタイシマカやヒトスジシマカなどの蚊である。
デング熱
厚労省や東京都は、感染が広がらないように封じ込めをはかっている。
東京新聞9月7日
東京都が8月26日~27日に代々木公園内で採取した蚊のサンプル調査では、デングウイルスが陰性だったことから、一部区域の殺虫駆除などの対応にとどまっていた。
しかし、9月4日の調査では、捕獲した蚊のうち園内4カ所で陽性反応が検出され、その園内の広範囲に及んだため、都は、公園の8割に当たるエリアを閉鎖した。
しかし、封じ込めという意味では手遅れだったかも知れない。
原因とされる病原体のウイルスとはどのようなものか?
ウイルスは、生物と無生物の中間的存在である。
すなわち、ウイルスは細胞を構成単位としないが、遺伝子を有し、他の生物の細胞を利用して増殖できる。
感染して宿主の恒常性に影響を及ぼすのが病原体ということになる。
ウイルスの正体はまだ分かっていないことが多い。
日本経済新聞8月29日
進化史の上でも興味深いものである。
ウイルスの科学の進展に期待したい。
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