ハンフォード・サイトの現状と核廃棄物の処理/原発事故の真相(117)
第二次世界大戦中の原子爆弾を製造することを目的とするマンハッタン計画は有名である。
大辞林(三省堂)には次のように説明されている。
第二次大戦中,アメリカにおいて産・軍・学の協同によって進められた原爆製造計画。広島・長崎への原爆投下,核開発競争の出発点となったばかりでなく,巨大科学と呼ばれる宇宙開発・原子力開発など国家主導型の研究開発のモデルとなった。 〔当初,事務所の置かれたマンハッタン工兵管区からの称〕
1942年にプルトニウムの精製場所として選ばれたのが、ハンフォード・サイトである。
アメリカ陸軍工兵司令部はデュポン社と契約して、ハンフォード・サイトの核施設の建設を進めた。
ハンフォードと近くの村から、1500世帯が転地させられたという。
先日、ある若い女性が、「日経ビジネス」誌の表紙のデュポンという字が、空腹だったこともあってデコポンに見えて仕方がなかった、という笑い話を披露してくれた。
認識の枠組みを「スキーマ」というが、私の孫のR君は、カタカナを読めるようになった頃、「アンパンマンショップがあったよ」と興奮気味に話したことがあった。
よく聞いてみると、アパマンショップのことだったらしい。
まあ、デュポンはアメリカを代表する会社であるから、マンハッタン計画に係わるのも当然であろう。
現在、ハンフォード・サイトは米国で最大級の核廃棄物問題の箇所になっている。
ハンフォードの汚染水タンクは、漏出が確認されて二重壁構造にされた。
その二重壁からも漏出が確認され、大きな問題となっている。
東京新聞7月22日
施設誕生から今年で70年になる。
福島事故の収束するのはいつのことだろうか?
俵万智さんの歌の「おかたづけ」が済んでいないのだ。
東京7月21日
再稼働を云々するのは時期尚早である。
⇒2014年7月21日 (月):川内原発を再稼働させるのか?/技術と人間(2)
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