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2014年6月 5日 (木)

天安門事件から25周年/世界史の動向(17)

天安門事件から25年が過ぎた。
この間に、世の中は大きく変わったが、中国共産党の武力制圧を正当化する姿勢は変わっていない。
というよりも、ますます頑なになっているように見える。

ノーベル賞の中でも平和賞は政治的な臭いが付きまとうので、あまり客観的な評価ができないのであろうが、2010年、中国在住の中国人として初のノーベル賞受賞者となった劉暁波氏について見てみよう。
劉氏は、2008年に民主的立憲政治を求める零八憲章を起草して拘束され、以後、外国要人訪中や人民代表大会会期中は自由を失い、電話・インターネットによる交信が遮断された。
2010年2月に「国家政権転覆扇動罪」による懲役11年および政治的権利剥奪2年の判決が下され、4度目の投獄となり、2020年6月21日までの懲役刑の判決を受け現在も遼寧省錦州市の錦州監獄で服役中である.。

今や中国経済は世界でトップの大国である。

世界銀行の国際比較プログラムは最新の購買力平価換算の国内総生産(GDP)で、中国が年内に米国を抜いて世界最大の経済大国になる見通しを示した。
 多くのエコノミストは中国が米国を抜くのは2019年になるとみていたが、モノやサービスのコストで換算することで、両国の差は大幅に縮まった。こうした変化は、1870年代から続く米国が世界経済を支配する時代がほとんど終わったことを示している。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0201A_S4A500C1000000/

しかし、世界の中でリスペクトされているかといえば、そんなことはないだろう。
諸々要因はあるだろうが、畢竟、共産党政権の一党独裁に原因があるのではないか。
有名な「権力は腐敗しやすく、絶対的な権力は絶対に腐敗する(Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely.)」というアクトン卿の言葉通りである。

25年前、出張の旅先でTVの映像を固唾を飲んで見ていた日は遠くなりつつあるが、まだ鮮明である。
5年前、所用で北京にいた私は、観光客気分で紫禁城の見学に出掛けたが、天安門付近のものものしい警戒に驚いた。
⇒2009年6月 5日 (金):天安門の“AFTER TWENTY YEARS”

報道されているところでは、天安門やウルムチなどで不穏な動きが見られる今年、警戒ぶりはさらに強まっているようである。
⇒2013年11月 4日 (月):天安門自爆テロ?/世界史の動向(1)
⇒2013年11月 8日 (金):山西省太原市の連続爆発事件/世界史の動向(3)
⇒2014年5月27日 (火):緊迫するウルムチ/世界史の動向(14)

 4日、天安門広場はすべての入り口に安全検査所が設けられた。警察は訪れた全員に身分証を提示させ、特殊な端末で登録。水筒の中身までチェックした。
Photo
http://www.asahi.com/articles/ASG6465QVG64UHBI02J.html?ref=nmail

力で抑え込もうとしても抑えきれないのが世界史の必然というものだろう。
中国の指導部は、求心力を高めようとしてか、わざわざ外部に敵を作ろうとしているようにも見える。
しかし、それではリスペクトされる存在から遠ざかるばかりだろう。

 日米欧などの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)は4日夜(日本時間5日未明)、ブリュッセルで開幕した。初日は外交政策について協議し、焦点のウクライナ情勢では、親欧米派の次期大統領への支援を表明する首脳宣言を採択した。ロシアには緊張緩和に向けたウクライナとの協力などを求め、情勢次第で追加制裁をとる用意があると警告した。
 また、首脳宣言は、緊張が高まる東シナ海・南シナ海の情勢についても「深い懸念」を表明。中国の海洋進出を念頭に、現状を変更する「威嚇や強制、力を用いた一方的ないかなる試みにも反対する」と強調、名指しを避けながらも中国の動きを牽制(けんせい)した。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140605/plc14060511250006-n1.htm

共産党独裁政権の終焉する日はそう遠くないのかも知れない。

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