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2014年5月20日 (火)

アルツハイマー型認知症/ケアの諸問題(12)

認知症の原因には、病気やストレスなどさまざまであるが、原因になることがわかっている病気はいくつかある。
高齢者の認知症の原因で一番多いのはアルツハイマー病である。
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認知症の理解・予防

それでは、アルツハイマー病とはいかなる病気か?
「アルツハイマー病」の名は、最初の症例報告を行ったドイツの精神科医アロイス・アルツハイマーに由来する。
アルツハイマーは、1901年に嫉妬妄想などを主訴としてはじめてアルツハイマーの元を訪れた、世界で最初に確認された患者アウグステ・データー(女性) (Auguste Deter) に関する症例を、1906年にテュービンゲンのドイツ南西医学会で発表した。
この症例はドイツ精神医学の大家のクレペリンの著述した精神医学の教科書で大きく取り上げられ、「アルツハイマー病」として広く知られるようになった
発症時アウグステ・データーは46歳であったが、56歳で死亡した。

「ニューズウィーク日本版」(2014年5月13日号)がアルツハイマー病の特集を載せている。
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同誌によれば、アメリカには現在、推定で520万人のアルツハイマー病患者がいる。
この病気には、今のところ、予防法も進行を遅らせる治療法もない。
アルツハイマー病の第一のリスク因子は加齢である。

アルツハイマー病の症状は、進行性の認知障害(記憶障害、見当識障害、学習障害、注意障害、空間認知機能や問題解決能力の障害など)である。
重症度が増し、高度になると摂食や着替え、意思疎通などもできなくなり最終的には寝たきりになる。
徐々に進行する点ことが特徴的であり、症状経過の途中で、被害妄想や幻覚(とくに幻視)が出現する場合もある。
暴言・暴力・徘徊・不潔行為などの問題行動(いわゆる周辺症状:BPSD)が見られることもあり、介護上大きな困難を伴うため、医療機関受診の最大の契機となる。

アルツハイマー病の原因は、長い期間をかけて脳の中で生じる、複雑な一連の事象によって発症することが次第に明らかになってきているが、まだ完全には解明されていない。
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アルツハイマー型認知症の危険因子

遺伝子構成や生活習慣は人によって様々なため、それぞれの因子がどの程度重要な役割を果たすかは、人によって異なる。
脳の老人斑など、この病気に特徴的な病理学的現象は、発症の大分前から検知でできる。

脳からの老廃物「アミロイドβ」が、脳の表面を覆って、その下の脳神経を破壊するそうです。
普通は分解されて沈着しないそうなんですが・・・、老人ともなると機能が失われるようです。
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アルツハイマー治療 最新の開発状況!

しかし、治療法がないので、早期発見がいいのかどうか、意見が分かれている。

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