「サッカー王国・静岡」は復活するか/ブランド・企業論(25)
静岡県は、多くの指標において、日本全体の3%程度にシェアだ。
例えば人口(2012年)。
静岡県:約375万人
日本:約127百万人
2.95%
あるいは県別総生産(2010年)。
静岡県:15.8兆円
全国:496兆円
3.19%
サッカーW杯の日本代表選手23人が発表された。
静岡県関係としては、長谷部誠(ニュルンベルク、藤枝東高出)、内田篤人(シャルケ、清水東高出)、伊野波雅彦(J2磐田)の3選手が選ばれた。
静岡新聞5月13日
<3/23=13.0%>であるから、一般的な「静岡県は全国の3%のシェア」ということからすれば、多い。
さすが、サッカー王国と言われているだけのことはある、と言えるだろう。
しかし、伊野波選手は鹿児島実業高の出身である。
伊野波選手を別にして計算すると、<2/23=8.7%>となる。
これでも、やはり高いと思う。
しかし、過去の実績を見ると以下のようである。
静岡新聞5月13日夕刊
1998年のフランス大会以降、県内の高校出身者は常に3人以上選出されていた。
しかもフランス大会の時は、10人の県勢がいて、6人は県内の高校の出身であった。
6/23=26%である。
まさに「王国」の名に相応しい勢いであったといえる。
Jリーグ創設を機に若年層の育成、指導態勢が全国に広がった。
結果として、高校の力量の地域格差が縮小した。
静岡県人としては残念なような気もするが、オール日本として考えれば、切磋琢磨の範囲が広がるということであり、喜ばしい。
静岡県人としては、そういう状況を前提にしつつ、「王国」が復活する日を期待しよう。
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