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2014年5月 7日 (水)

リンスとトリートメント/「同じ」と「違う」(73)

自慢ではないが、私は美容室(美容サロン)と呼ばれるところに入ったことがない。
もっぱら理髪店(床屋)である。
ヘア・スタイルなどというものも、床屋任せである。
馴染みの店だと、「いつものようでいいですか?」と聞かれ、「はい、お願いします」である。

しかし、最近は男子でも美容サロンを利用する人は多いらしい。
美容と理容は業務内容が違い、業法も異なる。

美容と理容の違いは、男女の違いではなく、法律によって業務範囲が示されていて、理容師法によると、理容とは頭髪の刈り込み、カット、シェービングやそれに付随することなどで容姿を整えること。一方、美容は、化粧、結髪、パーマなどにより容姿を美しくすることです
http://www.excite.co.jp/News/bit/00091187882827.html

初めは理容美容が一緒だった法律「理容師法」が昭和23年1月につくられたが、昭和32年に、単独の法律「理容師法」「美容師法」に分かれた。
理容と美容で共通するのはシャンプーである。
「あおむけでシャンプーするのが美容、前かがみは理容」と説明する人もいるが、最近は理容でも「あおむけ」が増えているそうだ。
私の行く店では、前かがみであるが。

ところで、シャンプーとセットになっているものに、リンスとかトリートメントがある。
「リンス」とは英語で「すすぐ」(rinse) の意味から来ている。
製造技術が発達していない時代、シャンプーは石鹸に近いアルカリ性の成分だったため、洗髪後にアルカリ成分が付着しキューティクルが開いてしまい、これを中和するため最後に酸性の水溶液(クエン酸等)で髪をすすぐ必要があったことに由来する。
その習慣から派生した日本特有の意味であるということらしい。

現在の一般的なシャンプーに対して用いるリンスはそれとは意味合いが異なる。
リンスには、毛髪のごわつきを抑えて櫛どおりをなめらかにする、毛髪をしなやかにしてツヤを出す、静電気の発生を抑える、毛髪の保護といった効果がある。
英語では「ヘアコンディショナー(hair conditioner)」が一般的な呼称である。

今日ではリンスをコンディショナーと呼ぶメーカーも多く、厳密な区別はないが、石鹼シャンプー用のリンスに比べてコンディショナーのほうが毛髪保護という点に特化している。
先日、美容に関連するシステムを提供している会社で、ある男の人が、「リンスとトリートメントの違いを初めて知りました」と言っていた。
彼の奥さんが美容室にいって「トリートメントしてもらったら髪が全然違う」と言ったのだが、意味が分からなかったという。
それで「リンス」と「トリートメント」について、調べてみたらしい。

<リンスの役割>
髪の静電気防止や手触りを柔らかくすること。
効果は髪の表面のみで、あくまでもダメージを防止する程度。

<トリートメントの役割>
英語で“処置、治療、手当て”という意味をもつもので、髪のダメージを内側から治すためのもの。

また、最近は、リンスと(ヘア)コンディショナーは同義であるが、コンディショナーはリンスとトリートメントの中間位の効果のものを指すという意見もある。
明確な基準はなく、メーカーがそれぞれ効果に合わせて名称をつけているらしい。

リンスとトリートメントの違いは、careとcureの違いというところだろうか。
辞書を引くと、以下のように解説されている。

care:心配する,気にかける; 関心をもつ,かまう
cure:治療する,治す,矯正する,直す

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