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2014年4月 8日 (火)

ロシアのクリミヤ併合と国際社会の枠組み/世界史の動向(11)

ロシアがクリミヤ半島を併合した。
日米欧の先進7カ国はロシアのG8会合へのロシアの参加停止を決めた。
⇒2014年3月18日 (火):クリミヤはどうなるか?/世界史の動向(10)

この動きは、いわゆる「オレンジ革命」に始まる。
「オレンジ革命」とは、2004年ウクライナ大統領選挙の結果に対しての抗議運動と、それに関する政治運動などの一連の事件のことを言い、選挙結果に対して抗議運動を行った野党支持者がオレンジをシンボルカラーとして、リボン、旗、マフラーなどオレンジ色の物を使用したことからオレンジ革命と呼ばれる。
この事件は、ヨーロッパとロシアに挟まれたウクライナが将来的な選択として、ヨーロッパ連合の枠組みの中に加わるのか、それともエネルギーで依存しているロシアとの関係を重要視するのかと言う二者択一を迫られていることを示した事件である。
Photo_4
東京新聞4月7日

ヨーロッパとロシアの狭間にあって、ウクライナの地政学的位置は重要である。
米ソという超大国による東西冷戦時代のヨーロッパの情勢は以下のようであった。
すなわち、西欧諸国はNATOの枠組みによって米国の強い影響下に置かれた。
一方、対抗してソ連を中心としたワルシャワ条約機構が作られた。Photo
北大西洋条約機構-Wikipedia

ソ連崩壊により、ソ連の影響圏に置かれていた東欧諸国が相次いでNATO加盟を申請し、西側の勝利に終わった。
旧東側諸国の多くがソ連に代わる自国の安全保障政策としてNATO加盟を希望する一方、拡大に警戒心を持つロシアはその動きを牽制した。
結果的に、旧ワルシャワ条約機構加盟国としては、バルト三国を除く旧ソ連各国(ロシア・ベラルーシ・ウクライナ・モルドバ)を残し、他はすべて西欧圏に引き込まれた。
Nato001
東京新聞4月7日

このように、東西の要衝がウクライナの宿命である。
しかも、3大原発事故のチェルノブイリは、ウクライナ領である。
Ws000000

私は武力を背景に国境線を変更することに、つまりロシアのやり方に反対である。
しかし、住民の自主性(住民投票の結果)か圧力かの判断は微妙であることも事実である。
各国の反応はどうか?

中国外務省の洪磊報道官は19日の定例会見で、ロシアがクリミア自治共和国の併合を決めたことについて、「中国は一貫して各国の主権と領土保全を尊重する。法律と秩序の枠組みのなかで、政治的に解決すべきだ」と述べた。その上で、「各国は冷静さを保ち、対立を激化させる行動は避けるべきだ」とし、対露制裁を実施した欧米諸国を暗に批判した。
・・・・・・
ロシアのプーチン大統領は18日、インドのシン首相に電話し、クリミア自治共和国の併合決定について説明した。インド外務省によると、シン首相は、ウクライナ情勢の現状を説明したプーチン氏に謝意を伝えるとともに、「すべての当事者の抑制した行動と建設的な協力」を促すことでインドの中立的立場を伝えた。
http://sankei.jp.msn.com/world/news/140319/chn14031922280004-n2.htm

中国とインドは、いわゆるBRICsの仲間である。
現在の発展途上国の中で、21世紀に大きな経済成長が見込まれるブラジル・ロシア・インド・中国の4カ国を指す。
以下のような共通性がある。
・国土が広大で、天然資源が豊富である
・人口が多く、若い労働力が豊富にある
・労働力単価が安く、低コストで製品を生産できる
・人口が多いので、市場としても有望である

ロシアのクリミヤ併合に対する立場は、新たな国際秩序をどう考えるかを映す鏡でもある。
超大国・アメリカの1強時代が終焉したことは間違いないだろうが、世界は無極化時代ということになるのだろうか?

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