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2014年3月 7日 (金)

佐村河内守の罪と罰/人間の理解(2)

全聾の作曲家として、現代のベートーヴェンとも評された佐村河内守の楽曲が、実は別人の作品であったという事件で、佐村河内が謝罪会見を行った。
代作問題が発覚してから佐村河内が公の場に見せたのは初めてである。

会見に先立ち、報道陣に佐村河内が横浜市で2月に受けた聴覚障害検査の診断書が配られた。
診断書には、「障害の程度は、身体障害者福祉法別表に掲げる障害に該当しない」と書かれていた。
会場に姿を見せた佐村河内は、今までの長かった髪短く切り、髭も剃り、サングラスもかけていなかった。
全国ツアーのポスターと比べると、まるで別人のようである。
⇒2014年2月 7日 (金):佐村河内守代作問題/ブランド・企業論(18)

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http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030711560016-n1.htm

 記者会見場となった東京都内のホテルには、海外メディアを含む報道陣約300人が集まった。手話通訳者を伴って現れた佐村河内さんは、肩まであった髪をばっさりと切り、トレードマークのサングラスも外していた。
 記者会見は、ひな壇で約40本のマイクが並ぶ机の前に佐村河内さんが座り、壇の下に待機する通http://mainichi.jp/shimen/news/20140307dde041040021000c.html

冒頭に、佐村河内は、「この度は多大なご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした」と謝罪した。
そして、「誤りがあってはいけないので、紙に書いてまいりました」として、読み上げて関係者を特定しつつ、「本当に申し訳ございませんでした」と詫びた。

次いで、、聴力検査の結果や音楽への思いなどについて話し始めた。
障害者手帳については、聴覚障害がないという検査結果であり、障害者年金を受け取っていないことを説明した。
しかし、取材などで言葉がひずんでしまい会話が聞き取れないことがあるため、手話通訳が今も必要なことは間違いないとした。

ゴーストライターだった新垣隆氏との関係については、謝罪はなかった。
そして、新垣氏とのかかわりについて、次のように語った。

私が詳細な設計図を書き、新垣氏がそれを音にしていくというものでした。疑問なのは、師匠である三善晃氏に代作がバレることを恐れていたはずの新垣氏がなぜ今、暴露したのか、私にとっては疑問でした。
 ギャラについては、雑誌では新垣氏が『もうこんなことはやめましょう』と何度も私に言ったと書かれていましたが、ウソです。そんなことを言ったことは1度しかなかった。月刊誌『新潮45』で野口さんという方に書かれたときに、はっきり私に『こんなことはやめましょう』と言いましたが、そのときの1度だけです。
 それから、いま正直に言いますが、非常に言いにくいことですが、いつも私が新しいコンセプトを思いつき、新宿のある喫茶店で待ち合わせして新垣氏と話をするとき、曲の内容や構成について話した上でギャラを提示すると、彼はまず首を横に振ります。そして値段を、ギャラを上げると、渋い顔をして『うーん』となる。もう少し値をつり上げると、笑って『(そのギャラで)いいですよ』と。これがこの18年の真実です。私は(新垣氏が証言している)雑誌を見て目を疑いました。
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030712130017-n1.htm

結局、佐村河内に創作の才能は無く、コンセプト(?)を提示したに過ぎなかったということだろう。
にもかかわらず、ばれると新垣氏を告訴すると息巻いている。
本当に謝罪の気持ちがあるのかどうか、疑ってしまう。
義手のヴァイオリニストについては、次のようである。

--一人の少女の人生をもてあそぶことがなぜできたのか
「何をもってして傷つけたというのか。記事には私の言葉が中略、中略とあって、全文が載っていない。私は(少女の)父親に対して選択を迫ったことはありません」
--なぜあなたは(少女に)義手を外せと仰ったのか
「サプライズで、義手のバイオリニストが登場したら、みんなが感動してくれると思いました」
--彼女の障害を使って感動させようとしたのか
「感動すると思いませんか」
--舞台の上で義手を付ければ感動すると
「僕はそれでよかったと思います」
--義手に感動するのではなく演奏に感動するのではないか。あなたは義手であることを見せようとしただけではないか。違う人の作った曲で、あなたはバイオリンを続けたいなら、私に謝れというメールを送っている。どういう根拠でそういうメールが送れるのか
「中学時代がバイオリニストになるには一番大事で、彼女が卓球部に入りたいと言ったので…」
--(発言を遮り)あなたはバイオリンの教師でも何でもない。なぜそんなことがいえるのか
「失礼します」
--彼女への謝罪の言葉を聞いていません
「そういう気持ちはあります。申し訳ありませんでした。ただ、絶対服従を迫ったことは絶対ありません」
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/140307/ent14030713330022-n4.htm

コピーしていて気分が悪くなった。
障害者に対する冒涜以外の何物でもないだろう。
NHKや朝日新聞など、メディア界のリーディング企業が、ベートーヴェンに擬すなどの形でこんな男の犯罪的行為のお先棒を担いでしまったわけで、その責任は重いとせざるを得ない。

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コメント

同感です。

投稿: サクラギコウ | 2014年3月 8日 (土) 10時38分

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