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2014年2月26日 (水)

右傾化して行く日本の不安/花づな列島復興のためのメモ(311)

なんだか嫌な雰囲気が日本社会に充満してきた。
東京の公立図書館で、「アンネの日記」などのページが破られているのが相次いで見つかっている。
被害を受けた本は、アウシュビッツ強制収容所に関係するものなど少なくとも80種類に上ることが分かった。

この事件は、東京の38の公立図書館で、「アンネの日記」など合わせて300冊以上の本のページが破られているのが相次いで見つかったものです。
NHKが各図書館に取材したところ、被害を受けた本は、「アンネの日記」をはじめ、アウシュビッツ強制収容所に収容された女の子について書かれた「ハンナのかばん」や第2次世界大戦中、多くのユダヤ人にビザを発行して命を救った日本の外交官、杉原千畝の伝記など、少なくとも80種類に上ることが判りました。
いずれもユダヤ人が受けた迫害に触れたものばかりで、都内の各図書館は、これ以上の被害を防ぐための対応に追われています。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140225/k10015521741000.html

今のところ、誰が、どういう意図で行ったものか分からない。
極右的な思想(親ナチ的)の持ち主の確信犯的な行為か、逆に、極右に反発心を持たせようという陰謀なのか?
あるいは、愉快犯のように、思想的立場と無関係なのか?
分からない段階での憶測は止めて、しかし、この報道に接して、なんとなく最近の世相と同期している不気味さを感じる。

私には、安倍首相の政治姿勢と無関係とは思えないのである。
今月13日、国会で安倍首相は、憲法を解釈するのは首相の権限というような答弁をした。
さすがに自民党内でも問題になってはいるようであるが、安倍氏自身はそれこそ確信的に考えているようである。
⇒2014年2月14日 (金):安倍首相の暴走をコントロールするのは?/花づな列島復興のためのメモ(307)

外からどう見られても構わない、己の信じるところであれば?
それだけではない。
公正な選挙の結果として、自分はこの国の最高責任者の座にいるのだから、それは正義でもある。
安倍氏の胸中を忖度すればこのようなところではないだろうか。
この傾向は、都知事選が終わってから一段と明瞭になったような気がする。
⇒2014年2月11日 (火):都知事選の結果と暗い予感/花づな列島復興のためのメモ(306)

憲法とは、そもそもどういうものなのか?
立憲主義とは、「政府の統治を憲法に基づき行う原理で、政府の権威や合法性が憲法の制限下に置かれていることに依拠するという考え方」である。
安倍首相の考え方は、立憲主義と真っ向から対立するものである。

ルイ14世が言った有名な「朕は国家なり」という言葉があてはまりそうである。
しかし、独裁の末路は哀れなものであるのが通例である。

NHKをめぐる一連の問題発言にも通底するものがある。
いつからこんなに品格のない状態になったのか。
私は深く憂うるものである。

私は、日本国民の1人として、「外からどう見られても構わない」とは思わない。
下記のような見方は杞憂だとは言えない。

 そこから直ちに連想されるのは「イエロー・ネオナチ」というイメージです。日本人自身が一番、裸の王様で気づかない、ご都合主義の近視眼に陥っていると思いますが、外の世間は全くそんなふうには見ない。
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/40021?page=4

権力を持った人が、唯我独尊になるのは恐ろしいことだ。
特に、安倍首相は、裸の王様のように思える節もある。
⇒2013年10月17日 (木):安倍首相は裸の王様か?/アベノミクスの危うさ(16)
せめて自民党の中の良心に期待したいところだが、果たして・・・

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