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2014年1月24日 (金)

富士山に降る雨は・・・/富士山アラカルト(6)

静岡新聞社から、『 みんなのふじさんカルタ』(2013年7月)発売された。
Photo
http://www.at-s.com/sbsradio/program/asa/corner/2013/08/14/744823635.php

すでに在庫がなく、Amazonを見ても、中古品の扱いになっている。
私は、発売のニュースを聞いて、2セット注文した。
1つは、5歳の孫へのプレゼントとし、1つはわが家においておいて、孫が来た時に遊ぶ材料にしようと思ったのだ。

届いたカルタは、正直にいえば、5歳児には面白くないだろうな、という感じであった。

楽しみながら富士山の歴史、文学、芸術、環境、地質学・・・と
幅広い知識が 身に付いちゃうカルタです。

同上

しかし、内山絵里加さんという女子アナの読み手CDが付いているので、勝手に1人でも遊べる。
ランダムモードにすれば、毎回違う順番になる。
孫は12月が誕生日なので、誕生祝いに孫の家に行ったところ、結構遊んでいるらしい。

そこで正月に、親戚のものが集まった時に皆で遊ぶことにした。
孫は自分なりに得意札があるようで、その札についてはとても素早く、大人でも太刀打ちできない。
得意札は、意味など余り関係がない。
たとえば次の札である。

め:明治5年 女人禁制が 解かれたよ

そのような得意札の1枚に、次の札がある。

ね:年間に 降る雨水量は 25億トン

私の住んでいるところは、富士山湧水に恵まれている。
有名な柿田川も近くにある。
この降水量と地下水はどう関係しているか?

 富士山の地下水や湧水(ゆうすい)は主に標高千~千八百メートル以上に降った雨や雪が染み込んで数十年間蓄えられたとみられることが、県の調査で分かった。また、水質汚染物質の硝酸イオンが茶畑の分布とほぼ一致する地域から比較的高濃度で検出され、地下水と人間活動との密接な関係がうかがえる結果となった。
 調査は県環境衛生科学研究所が「富士山地下水プロジェクト研究」として二〇一三年まで三年間にわたり実施。富士山の降水や周辺の地下水、湧水を分析したり、それらを基に地下水の流れを検証したりした。
 降水量などを基に、富士山に地下水として蓄えられる年間涵養(かんよう)量は二十四億トン、静岡県側は十八億トンと推定。標高五百メートル程度の降水が比較的地下の浅い部分を通って近くで湧き出し、より標高の高い場所の降水は地下深くに浸透して低いところから湧き出すという「階層構造」がうかがえた。
 富士山の地下水に多く含まれるとされるミネラル「バナジウム」は県内外の湧水と比べて濃度が高く、特に「御殿場泥流」と呼ばれる堆積(たいせき)物が広がる東側で際立っていた。
Photo_2
http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20140112/CK2014011202000083.html

降水量や地下水の涵養量などは推計値であって、どの程度の精度があるのか分からないが、25億トンの雨が降って、そのうち24億トンが地下水になり、1億トンが河川水などの地表水や蒸発するのであろうか?
降水自体が、世界遺産富士山の恵みである。
⇒2009年7月30日 (木):富士山湧水の水文学
⇒2009年7月31日 (金):富士山湧水の湧出モデル
⇒2009年8月 1日 (土):富士山学の可能性

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コメント

≪…富士山湧水…≫のように、『富士山体』(【π』)が、≪…湧水…≫(素数)を創る。

投稿: 形三兄弟 | 2021年8月22日 (日) 17時51分

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