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2014年1月10日 (金)

都知事選を「勝ち抜く力」は誰に/花づな列島復興のためのメモ(291)

猪瀬前知事が辞職するのと同期するかの如く発売された本のタイトルは、「勝ち抜く力」だった。
⇒2013年12月19日 (木):百条委の設置と猪瀬氏辞任/花づな列島復興のためのメモ(283)
猪瀬氏にとっては余りにも間が悪いというべきだろうが、版元はしてやったり、だろうか?
辞職に伴う都知事選の告示(23日)を控え、候補者を擁立する動きが賑やかになってきた。
以下のような名前が挙がっている。
140110_2
静岡新聞1月10日

1自治体とはいえ、首都の顔である。
各党は、勝敗が党勢を左右することにもなるので、勝てる候補者の擁立に向けて慎重になっているようである。

都議会自民党は、9日の総会で舛添要一元厚生労働相(65)の推薦を決めた。
これから石破茂幹事長ら党本部の執行部との調整を進める。
しかし、一度離党して他党の党首になった人間を担ぐとは、自民党も人材不足である。

後だしジャンケンと言われるように、近年の都知事選では告示間際まで出馬表明をしないでいる候補が当選したのは事実である。
石原慎太郎氏などの高い知名度を持つ候補の戦略と言えるだろう。
そういう風潮の中で、いち早く出馬を表明したのは、前回次点だった宇都宮健児氏である。
前回2011年は、「人にやさしい東京をつくる会」からの支援を受、キャッチコピーとして「東京なのに宇都宮、弁護士なのに健児」を標榜して脱原発、福祉の充実、格差是正などを訴えたが、石原後継の猪瀬氏に敗れた。
今回出馬にあたっての基本的なスタンスは、以下のようである(Wikipedia)。

決まってしまったもの(2020年東京オリンピック)を今から覆すのはさすがに難しい。なるべく税金の無駄が少ないコンパクトなオリンピックを目指すべき。東京での開催に向け周辺国との緊張を緩和し、平和の祭典としてのオリンピックを目指す。安倍政権は特定秘密保護法案や集団的自衛権行使の容認に向けた動きなど、戦争できる国づくりを急速に進めている。このままでは、日中戦争開戦で開催できなかった1940年の“幻の東京オリンピック”の二の舞いになるかも。平和と友好というオリンピックの理念の下、東アジアの緊張緩和を目指すべき

私も基本的には同感である。
しかし、氏は前日弁連の会長であるが、政治家として見た場合、華に欠けるような気がする。
大衆的な支持はどうだろうか。

猪瀬氏を後継に指名した石原氏は、何の反省もなく、田母神俊雄・元航空幕僚長(65)を推薦するという。
維新の会共同代表という立場であるが、維新の会も弱っているのではないか。
かつての颯爽ぶりも今や単なる耄碌したボケ老人である。

「話のキャッチボールがまともにできないんです。自分の話を始めると、どんどん脱線し、延々と昔話を続ける。会議でも記者会見でも、みんな『また始まった』とうんざりしています。TVでは発言を短く切って放送するので、まだしっかりしているように見えますが、“ボケ老人”そのものですよ」(維新関係者)
http://gendai.net/articles/view/news/147092

まさか田母神氏が当選することは万に一つもないであろうが、「都民の安心・安全のために、自衛隊中心の救助体制を整える必要がある」と主張しているので、安倍首相の支持層と重なることは注意しておく必要があろう。
田母神氏については、私の評価は、単なる泡沫である。
⇒2009年1月10日 (土):田母神第29代航空幕僚長とM資金問題
⇒2009年1月11日 (日):田母神前幕僚長のアパ懸賞論文への応募
⇒2009年1月12日 (月):田母神氏のアパ論文における主張…対華21箇条要求
⇒2009年12月19日 (土):「天皇の政治利用反対」という錦の御旗(3)張作霖爆殺事件

台風の目になるかもしれないのが、細川護煕元首相(75)である。

 細川氏は脱原発を主張しており、原発ゼロの立場を取る小泉純一郎元首相に支援を取り付けたい意向とされる。知名度の高い首相経験者2人が連携すれば、選挙戦の台風の目になる可能性が高い。
 細川氏周辺によると、細川氏は今年に入ってジャーナリストの池上彰氏(63)と会談し、出馬を打診したが、池上氏は逆に「細川氏が出た方がよい」などと立候補を促したという。細川氏らは「池上氏が最適の候補者だ」として、引き続き出馬を要請している。
 細川氏が出馬する場合は無所属で臨む意向のため、民主党が出馬を打診したものの固辞。小泉氏の対応や他候補の動きを見極めながら、来週にも最終判断するとみられる。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140110/stt14011007290000-n1.htm

細川-小泉連携が成れば、以前書いたように「山が動く」ことになるかも知れない。
⇒2013年10月27日 (日):小泉元首相の脱原発論/アベノミクスの危うさ(18)
⇒2013年11月14日 (木):細川・小泉連携で「山は動く」か?/花づな列島復興のためのメモ(271

しかし、細川氏は現職とするにはいささか高齢のように思う。
池上氏は、猪瀬氏の末路を見たら、ジャーナリストとして二の足を踏むのではなかろうか。
私は斬新な顔を期待するが、まだまだ告示までに何が起きるか分からないと思う。

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