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2014年1月22日 (水)

先行き不安な森五輪組織委員会会長/花づな列島復興のためのメモ(298)

2020年の東京オリンピック・パラリンピックの大会組織委員会会長に就任した森喜朗元首相は、、「サメの脳みそ、ゴリラの体」といわれる。
⇒2014年1月13日 (月):東京オリンピックの顔と課題/花づな列島復興のためのメモ(292)
この人で大丈夫なのかと思っていたが、早くも迷走気味の発言である。
迷走というよりも千鳥足か?

 森喜朗元首相は10日夜、BS日テレの番組に出演し、細川護煕元首相が小泉純一郎元首相と「脱原発」で連携し東京都知事選へ出馬する意向を固めたことについて「小泉氏の原発反対論で知事選を勝とうしている。卑怯(ひきょう)だ。フェアではない。原発を絡めて通ろうとする人は心がやましい」と批判した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140111-00000500-san-pol

いささか意味不明であるが、森氏の心を忖度すれば、以下のようなことであろうか。
原発は都政の争点ではない。
にもかかわらず、支持が高い小泉氏の原発反対論に乗っかって、知事選を戦おうとしている。
それはフェアではない。

と理解しても、やはり支離滅裂としか言いようがない。
第一。原発を都知事選の争点にするのは間違いか?
これについては既に述べた。
⇒2014年1月15日 (水):原発を問う都知事選/花づな列島復興のためのメモ(294)

東京都が東京電力の株主であるということは、枝葉末節のことであろう。
そもそも選挙で何を争点とするかは候補者の自由ではないか。
判断するのは有権者である。
それに、首都東京の影響力は大きい。
「原発ゼロでも日本は発展できるというグループと原発なくして日本は発展できないというグループの争いだ」というのは小泉氏独特のレトリックだろうが、都知事選で原発ゼロ候補が当選すれば、日本全体に波及する可能性は大きい。

第二。細川氏は、小泉氏の原発反対論で知事選を勝とうしているか?
確かに、細川-小泉のタッグプレーは、影響力が大きいだろう。
だからといって、「小泉氏の原発反対論で知事選を勝とうしている」は言い過ぎ以外の何ものでもない。
問われているのは、原発反対論が是か非か、である。

第三。原発反対で知事選を戦うことは「卑怯で、心がやましい」だろうか?
もしそう思う有権者がいれば、投票しなければいいだけであって、論外と言ってよい。

まあ、何が森氏を錯乱させているのか分からないが、次のような発言もある。

先週18日のテレビ番組では「原発ゼロなら五輪返上」とさらに踏み込んだ。原発の有無と五輪が、なぜ結び付くのか理解不能だが、歴代首相の中でも最低といわれる「サメの脳みそ」の頭では合点がいくらしい。しかし、森が本気で「五輪返上」を思っているなら、この男はやはり五輪組織委のトップは「失格」だ。
http://gendai.net/articles/view/news/147354

上記記事の通りであり、付加する言葉はない。
東京五輪招致委が作成した立候補ファイルには、「今のような原発稼働ゼロの状況でも大会運営が可能なのかというIOCの懸念に答え」「招致委は<火力発電所の増設や、火力発電所の新設>などを挙げ、<既存の配電システムで対応することができる>」としているという。
勇み足ならば、勝負には負けたが相撲には勝ったという言い方も可能である。
しかしこれでは単なる自爆であり、原発推進派も五輪関係者も迷惑だろう。

本当にこの人で大丈夫なのだろうか?
と思っていたら、事務総長に元財務事務次官の武藤敏郎氏を、副会長職の1人にトヨタ自動車の豊田章男社長を充てる方向だという。
そうだろうなあ。
Photo
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014012202000146.html

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