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2013年11月27日 (水)

特定秘密保護法案衆院通過、参院審議入り/花づな列島復興のためのメモ(274)

外交や安全保障上の秘密を漏らした公務員らを処罰する特定秘密保護法案が、11月26日夜の衆院本会議に緊急上程され、自民、公明、みんなの党の賛成多数で可決した。
3党とともに法案修正に加わった日本維新の会は、採決の前に途中退席したほか、みんなの党からも3人が離反した。
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東京新聞11月27日

「みんな」や「維新」との修正協議は出来レースという感じであったが、それぞれの党内の反対者を振り切ってまで強行を急いだのはなぜだろうか?
各党の法案に対するスタンスは以下のようであった。
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東京新聞11月27日

今後の投票等の時の判断材料として、忘れないようにしよう。
自公(み)は、日増しに反対論が強くなるとみて、力ずくでく反対論をねじ伏せたように思える。
25日には福島で地方公聴会が開かれ、首長や学者ら7人が意見を述べたが、賛成者は1人もいなかった。
本会議上程の経緯は以下のようである。

午前中に開かれた衆議院の国家安全保障特別委員会で、安倍晋三首相らが特定秘密保護法の修正法案について質疑に応じた。野党議員の質問が終了後、与党側から質疑を打ち切る動議が出され、民主党議員らが委員長席を取り囲む中、自民、公明の与党両党とみんなの党の賛成多数で可決した。維新は「審議が不十分」などとして退席した。
与党は26日午後1時から衆院本会議を開会しようと、議院運営委員会理事会の開催を野党に呼びかけたが、同日中の採決に反対する民主、社民、共産や維新は反対し、開会が遅れた。自民、公明、みんなの3党は伊吹文明衆院議長と会談し、法案の採決を要請。伊吹議長が野党各党の国対委員長と会談後、午後6時すぎから議運理事会が開かれ、本会議開会が賛成多数で決まった。
午後6時45分に始まった本会議で、国土強靱化基本法案の採決の後、自民、公明、みんなの3党が特定秘密保護法案の修正案を緊急上程した。3党とともに法案の修正に関わった維新は「審議が不十分」として、緊急上程後に議場から退席した。
http://www.huffingtonpost.jp/2013/11/26/secret-law-diet-pass_n_4342140.html

特定秘密保護法案を急ぐ理由は、「国家安全保障会議(日本版NSC)の審議をより効果的に行うためには、情報保全に関する体制が整備されることが重要である」ということである。
⇒2013年11月 1日 (金):秘密保護法案と知る権利/花づな列島復興のためのメモ(270)
つまり、国家安全保障会議とセットであるからである。
11月25日の参議院国家安全保障特別委員会で、日本版NSC設置法案が採決された。
現行の安全保障会議を改組して、米国のNSCをまねて首相官邸の外交・安全保障に関する司令塔機能を強化しようというものだ。

21日の参院国家安全保障特別委員会では、西山太吉・元毎日新聞記者が参考人として意見を述べた。
西山氏は、沖縄返還(1972年)に伴い日米政府が交わした密約を示す外務省の公電を入手して国家公務員法違反で有罪の確定判決を受けている。
西山参考人は、「日本の協力は絶対要るという視点から、(アメリカは)情報を出したり引っ込めたりするというおそれがある」「この国家安全保障会議というものを舞台にして、この日米の軍事力の共同体化というものが、一層促進されていくという。そうすると、日本の主体性が果たして本当に発揮できるかどうか、という非常に重大な問題が出てきます」と述べた。

記憶に新しいところでは、イラク戦争のとき、日本はアメリカのイラクに大量破壊兵器があるという虚偽の情報を元に、イラク戦争を即支持し、自衛隊をイラクへ派遣した。
小泉政権時代であるが、誤った情報にのせられ、誤った戦争に加担したことは事実である。
小泉語録として、戦闘地域と非戦闘地域の境界について質問され、「自衛隊の活動しているところが非戦闘地域である」という同義反復的な回答をせざるを得なかったことが、日本の主体性が危ういことを証している。

世論はどうか?
1つのデータとして、特定秘密保護法案への賛否や意見を募る朝日新聞デジタルの「投稿マップ」を挙げよう。
14日夕までの1191件の投稿の傾向である。
全体の8割超が反対派で、賛成派の間でも「一定期間後には公開すべきだ」「機密指定の範囲の限定を」など、注文をつける声が目立つ。
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http://www.asahi.com/politics/update/1114/TKY201311140322.html

法案は参議院に送付され、27日午前の参院本会議で早速審議入りした。
安倍晋三首相が出席し、趣旨説明と与野党の質疑が行われた。
同法案は、12月6日の会期末までに成立する見通しとなった。
しかし拙速感は否めず、将来的に禍根を残すことになりはしないか?

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