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2013年11月 8日 (金)

山西省太原市の連続爆発事件/世界史の動向(3)

北京市の天安門前車両突入事件に続き、中国山西省の省都、太原市中心部にある共産党委員会建物前で連続爆発が起きた。

 中国北部の山西省太原市にある同省中国共産党委員会の庁舎前で6日、連続爆発が起きた。国営新華社通信によると、この爆発で1人が死亡し、1人が重傷、7人が軽傷を負った。現場では爆発物の破片とみられるくぎや直径2センチ前後の鋼鉄球、電子基板などが多数見つかっており、複数の手製の小型爆弾を使った計画的な犯行の可能性が高い。
・・・・・・
中国では10月28日、北京の天安門前にウイグル族とみられる3人が乗った車両が突入し、炎上する事件が起きている。今回の爆発事件との関連は不明。共産党は9日から、重要会議である第18期中央委員会第3回総会(3中総会)を北京で開く予定で、治安維持に神経をとがらせていた。
 太原市は山西省の省都で人口約425万人。石炭採掘や鉄鋼などが代表的な産業。北京の日本大使館によると、在留邦人は約50人。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131107/chn13110701120002-n1.htm

山西省というところは行ったことがないが、脳力開発という言葉の造語者・城野宏氏の著書等で読んだ記憶がある。
日中戦争終結後、日本軍と在留邦人が戦争終結の帰国命令に従うことなく現地にとどまり、そのうち約2600人は中国国民党軍の閻錫山が指揮する軍隊へ編入され、終戦後も4年間にわたり戦闘員として中国共産党軍と戦った。
城野氏は、山西日本軍の代表格だったらしいが、その経緯については諸説があるようである。
しかし、山西省には反・中国共産党の伝統があるのではなかろうか?

城野氏が創設した情勢判断学会のサイトに載っている城野氏の履歴の中に、以下のようなことが書かれている。

1941年(昭和16年)
陸軍中尉に昇進、第1軍参謀部に転じる。
山西産業・河本大作と出会う。
山西省政府の顧問補佐官として、民政・警察・軍隊を主管した。
1945年(昭和20年)
大東亜戦争の終結。
戦後も「祖国復興・山西独立」をスローガンに、「李誠」の名で資源確保のために閻錫山の山西野戦軍(約6万人・5個師団)を指揮し、日本軍の残留部隊(約1万5千人・1個師団)と共に、毛沢東が率いる中国人民解放軍と戦う。
1949年(昭和24年)
2月に米国ヘラルドトリビューンのシモンズ記者が太原訪問。
閻錫山と城野先生(李将軍)に会見、米国でライフ誌に大きく掲載された。日本では、読売新聞が翻訳記事を掲載した。
4月、山西省郡都太原が陥落。中国人民解放軍の捕虜となる。
中国人民共和国特別軍事法廷で禁固18年の判決を受ける。
太原・北京・太原・撫順と15年間監獄生活を送る。
収監中も、中国語による三国志講談、牢名主になるなど多忙。
1964年(昭和39年)
4月最後の中国3戦犯として、51歳で帰国。
1969年(昭和44年)
城野経済研究所発足。情勢判断学・脳力開発を提唱。

まあ、日中の謀略の渦中に生きたことは間違いないだろう。
山西省というのは、次のような位置にある。

北は万里の長城を挟んで内モンゴル自治区と、東は太行山脈を挟んで河北省と、南は黄河を挟んで河南省と、西は北上した黄河を挟んで陝西省とそれぞれ接している。山西高原は黄土高原の東部に当たり、北部では海河水系の滹沱河や桑乾河が東へ流れ、中部から南部は黄河水系の汾河が貫いている。主要都市は太原以外には大同がある。
Photo_4
Wikipedia-山西省

事件の背景は分かっていないが、北京の天安門前の車突入事件が発生したばかりであり、共産党施設の前で爆発が起きたことで、習指導部の威信失墜につながると見られる。
9~12日に、中国共産党第18期中央委員会第三回全体会議(三中全会)が開催されることになっている。
一方、官僚不正や土地強制収用に怒った庶民が、政府施設や路線バスで“自爆”するといったことが増えているといわれる。

天安門といい、太原市といい、何やら風雲急を告げているような感じでもある。
中国の共産党独裁の、いよいよ、終わりの始まりということだろうか?
⇒2013年11月 4日 (月):天安門自爆テロ?/世界史の動向(1)

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