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2013年11月18日 (月)

JR北海道の民営化は間違いではなかったか?/ブランド・企業論(9)

JR北海道の不祥事が多発している。
同社は、1987年4月1日日本国有鉄道(国鉄)から鉄道事業を引き継いだ旅客鉄道会社の一つであり、北海道全域と青森県のごく一部をエリアとする。
北海道旅客鉄道-Wikipediaによると、営業概況は以下の通りである。

北海道全体の人口は、1987年の会社発足時と2012年現在との比較においてほぼ横ばいから微減傾向であるが、札幌都市圏への人口流入・一極集中の傾向が続いており、道内地方都市では深刻な過疎化が進行している。他のJRグループ各社と比較しても過疎地域を走る路線が大半を占め、加えて全道が豪雪地帯・寒冷地のため除雪や車両・施設の維持管理に膨大な経費を要し、経営基盤は非常に弱い。2013年3月期の連結決算では、営業収益約1,650億円に対し、営業利益ベースで約241億円もの大幅な赤字となっており、後述する経営安定基金の運用益収入などの政策的補填による営業外収益(約259億円)により、辛うじて経常利益ベースでは黒字(約17億円)を確保しているが、最終的な純利益ベースでは赤字(約26億円)となっている。

このような営業的に厳しいことは、会社発足当初から予想されており、国による政策的経営支援スキームとして、経営安定基金(元本6,822億円。元本の取崩しはできず、運用益配当のみ営業外収益に計上される)が設けられている。
さらに固定資産税減免などの各種支援措置を受けている。

しかし、JR北海道を巡る不祥事(事故、インシデント)の多発は、経営管理・安全管理面等の鉄道会社としての存立に関わるものである。
2011年5月27日には石勝線で特急「スーパーおおぞら14号」の脱線火災事故(負傷者39名)を起こした。
その後も信号故障や運転士の居眠り、三六協定違反といったことが次々と発覚し、国土交通大臣から事業改善命令を受けている。

また、2011年9月、当時の代表取締役社長であった中島尚俊が行方不明になり(後に遺体となって発見)、後任人事が難航し、前任者の小池明夫が就任するが、その間約2か月間にわたり社長不在という異常事態となるなど、企業統治全般において問題を残す状況が続いた。
今年に入ってからも、特急列車の出火や発煙、保線ミスによる走行中の貨物列車脱線、運転士の覚醒剤使用、運転士が車両に搭載のATSを破損させる、などの事故や不祥事が続いている。
9月には、レールの異常を放置した問題で鉄道事業法に基づく再度の特別保安監査が入った。

そして国による監査の直前に、データを改竄するという信じられないようなことをやっていた。

JR北海道では、ことし9月の脱線事故のあと社内調査をしたところ、合わせて270か所で補修が必要なレールの幅などの異常が放置されていました。
ところが、社内調査に対し「異常はない」と報告した一部の現場の部署が、脱線事故後に行われた国土交通省の特別保安監査の直前、異常が見つかったレールの幅などの検査データを、基準以内に収まるよう数値を改ざんしていた疑いがあることが関係者への取材で分かりました。
・・・・・・
複数の関係者はNHKの取材に対し「脱線事故のあと、国土交通省の特別保安監査が実施されることになったため、その直前に、基準内に収まっているように数値が改ざんされた。さらに問題が発覚しないよう関係する書類を捨てるなどの隠蔽も行われていた」などと証言しています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131111/k10015971091000.html

エータ改竄が特別保安調査の直前だけではなく、常態的なものであったことが新たに報じられている。

函館保線管理室での改ざんについて、JR北海道の社内調査は、今年度のデータを対象にしていましたが、函館保線管理室では、過去にも、異常があったレールの検査データを基準内に収めるため、たびたび数値を改ざんしていた疑いがあることが、関係者への取材で新たに分かりました。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20131117/t10013125351000.html

社会的責任という言葉が相応しい旅客運送業において、まったく社会的責任と相反するような行為が行われていたということになる。
背景には何があるのだろうか?
兼ねてから指摘されていることは、労組の力である。

にわかには信じがたいことだが、JR北海道の社員の8割が革マル系の北鉄労(北海道旅客鉄道労働組合)に加入しているという。
革マルといえば教条主義的な極左という印象があるが…
組合の力が会社を上回り、アルコール検査でさえなかなか実施できなかったという。
アルコール検査などは、主義・主張と関係ないはずであるが。

もう1つは、経営安定基金の運用収益がデフレ経済下の低金利で低下しているため、資金的に行き詰っているということだという。
利回りが7.3%の予定から4%程度に下落しているらしい。
4%の利回りといえば立派なものだと思うが。運用収益が500億円/年から300億円/年に低下した。
不足分は、人員削減や保線・機材交換の削減などによっているという。
JR北海道は、民営化すべきではなかったのではないか?

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コメント

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投稿: The North Face Women Venture Jacket Black With Logo | 2013年12月16日 (月) 11時32分

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