« 原発の地元とは?/原発事故の真相(88) | トップページ | 川端康成『雪国』/私撰アンソロジー(30) »

2013年9月29日 (日)

リニア新幹線と本州中央部の地質構造/花づな列島復興のためのメモ(265)

JR東海は9月18日、東京から名古屋までの区間を対象としたリニア中央新幹線の環境影響評価準備書を公表し、詳細なルートや駅の位置を明らかにした。
Photo
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/const/news/20130918/632629/?bpnet

2027年の開業を目指し、2014年度に着工するという。
品川-名古屋間の工費は5兆4300億円を見込み、JR東海が全額負担する。
リニア新幹線は車両を浮上させるため「超電導磁石」を車両に搭載している。
地震が多いので浮上ギャップを100ミリほどと大きめにしている。
このため強力な磁石が必要になり、常電導方式だと浮上用の電力を常に供給しなければならない。
これを避けるため超電導方式を世界で初めて採用した。
まさに夢の技術の実用化である。
2027年まで生きていられるかどうか分からないが、この目で確かめてみたい気がする。

しかし、ルートをみて、いささか懸念するのは、地質的に大丈夫なのであろうか、ということである。
というのは、代表的な断層帯のフォッサマグナをほとんどはトンネルで横切ることになる。
⇒2011年4月23日 (土):暘谷(フォッサマグナ)論/やまとの謎(30)
⇒2011年11月 7日 (月):諏訪大社(4)地質構造とパワースポット/やまとの謎(43)
また中央構造線も含まれている。
⇒2011年11月 6日 (日):諏訪大社(3)地質構造と鉱物/やまとの謎(42)

この辺りの地質構造は複雑である。
Photo_2
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20090701/533704/?ST=print

これらの断層が、トンネル工事により、また運行後、どういう影響を受けるのか、素人が云々すべきではないだろうが、気になることではある。
それより、これから急速に人口減少が予想される中で、品川-名古屋を短時間で結ぶ需要が あるのかどうか。
少なくとも、途中駅での乗降客がそんなにいるとは思えない。
⇒2013年8月30日 (金):人口減少時代と加工貿易/花づな列島復興のためのメモ(254)
⇒2009年1月 2日 (金):人口減少社会の到来とグローバル市場主義モデルの終焉

|

« 原発の地元とは?/原発事故の真相(88) | トップページ | 川端康成『雪国』/私撰アンソロジー(30) »

ニュース」カテゴリの記事

思考技術」カテゴリの記事

花づな列島復興のためのメモ」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: リニア新幹線と本州中央部の地質構造/花づな列島復興のためのメモ(265):

« 原発の地元とは?/原発事故の真相(88) | トップページ | 川端康成『雪国』/私撰アンソロジー(30) »